鞭展開度:★★★★☆
パートナーへの第1歩:★★★★★
桃花寿ぐ:★★★☆☆
【あらすじ】
私、モモ。愛読書は「漢字辞典」の超地味っ子。それがイケメン転校生・矢神くんとの出会いで、トラブル大発生! 私が「ひみつのお役目」の後継者って…そんなの知らないよ! 第2回角川つばさ文庫小説賞金賞受賞作
とうとう読み始めました『いみちぇん!』シリーズ‼
なんとBOOK WALKERさんで電子書籍の合本版が90%オフという……!!!(9%の間違いではありません‼www) 親切過ぎて頭上がりません。4月6日までやっているとのことなので気になる方はお急ぎください! くわしくは→コチラ。
ファンタジー要素がありつつも実は真理を突いてる感じがしてドキッとさせられました(笑)。そしてめちゃくちゃ読み応えがあって面白かったです(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
以下ネタバレあり↓
”平凡”の2文字から始まるモモちゃんの鬼退治物語……www
習字が最早”できない”の領域ですらある私から言わせるとモモちゃんは充分いい意味での非凡だと思うのですが( ̄▽ ̄)、モモちゃん的にはそうらしく。
しかし日常を覗いてみますと、”平凡”というか普通の女の子らしいといいますか。目立ちたくない、敵を作りたくない、趣味の習字と漢字辞典読書を知られたくない。……や~、小学生女子のヒエラルキーが実にリアルに描かれているといいますか(苦笑)。
何だか私まで小学生時代を思い返してしまいました。あれは女の子が避けては通れない道なのかもしれません。。。通らないで済むなら絶対その方がいいんだけどね( ̄▽ ̄;)
にしても宇田川さんの目の前で本人に聞こえるように、でも本人には言ってない体で悪口言うのキッツ~~~~~(汗)。
特に児童書は主人公達が10代前半以下なのでどこか庇護対象みたいに見がちですがこれは結構心臓ヒュッてなりました……_:(´ཀ`」 ∠):
モモちゃんが「キモいよね」と言わされた(言うことを選んだのはモモちゃんとも言えてしまう。。。)時の感じがまたうわぁ……うわぁ~~~~~‼‼ て感じです(語彙力)。
そんな風に言われた宇田川さん、「直毘さんって、ズルい」とキッパリ。正直結構嫌いじゃないです( ̄▽ ̄) 日本より海外が向いてる子なんですかね?ww
とはいえ、そんな彼女も怖いんだ、ってところまで描かれているところが、この『いみちぇん!』の好きなところのひとつです。
さてそろそろ触れておきたいこのお話のヒーローにしてモモの従者(?)と言う矢神匠でございます( ̄▽ ̄)
……いやソバ投げるは!!!! 聞いてないのよ!!!!!www
文鎮投げるは風の噂(?)で聞いていましたが初手ソバは目ん玉飛び出たわー!!!www アイドリッシュセブン某キャラが怒るぞ(これでピンときた人は握手)。
多分職人だとか文房師としての矜持があるからこその厳しさなんだろうけどこれは……厳しい超えて理不尽だ……www ソバのインパクトハンパない初登場シーンでした。
あと背負い投げな(真顔)。
『図書館戦争』で堂上が郁に投げっぱなしジャーマンやるのとはワケが違うんやで……あれも男が女に技かけてる上に体格差のある成人の男女だけど堂上はベッドに向かってやってるし2人とも現役戦闘員なんやで……戦闘員が非戦闘員にコンクリですな……めっちゃ笑ったけど。←
矢神君、大人っぽいと言われるのも分かるけど主様への扱いどーなん的なところが男子っぽくてかわいいなーwww あとモモちゃんが何で矢神君と一緒に登校することを恐れてるのか分かってないあたりも男の子だなぁという感じで微笑ましい。……いや自分をしっかり持ってるから他人のそういうのが気にならないのかも? 主様命令に条件反射で従ってしまうところもかわいいですね……( ̄▽ ̄)
まさかのラスボス目の前にいるのに四宝作り始めてるのもすんごく笑いましたwww お前本当にさっきモモを人質に取られて自分の作った道具捨てられた従者か……?(真顔)
でも何というか、1番いいところでしっかり人タラシなようにも思えます(笑)。いつもムスッとしてる子が笑うと破壊力すごい、ってやつです。結構褒める時はちゃんと褒める。笑った顔が屈託がない。その調子でしっかりモモをたらし込んでいってほしいですね(`・ω・´)
あと市井先生イラストの矢神君がカッコ良過ぎるんよ……!!! 少年然とした清々しく、凛とした感じとでも言うんでしょうか。ソバが飛んでこなければモモだってもっと見惚れただろうに……(遠い目)
にしてもあさば先生は本当に「おしめぇだ」って思わせてくるのが上手といいますか!!!(※あくまで個人の見解です)
まだ1巻ですよ?? 小学生のかわいらしい女の子のお話ですよ???
もうラスボスが出てくるしリオにつけられた名前は全然分からんし人質取られたせいで主従どっちも戦闘不能になるし‼‼
ぶっちゃけ、あの神社に駆けつけた時点で、今回の最終決戦の場はそこなんだと思い込んでました。……違うんだな~~~~これが!!!!!!(※過去の自分へ向けて)
現在刊行されているあさば作品『サバイバー!!』でも今「おしめぇだ」って思わされてる~(涙目)。
千方先輩は……悪役らしい魅力にあふれたキャラでございますねぇ……(笑)。
人外らしい気まぐれさと言いますか。「面白い」の基準が読めないしモモにプロポーズまでしてくるし。あぁいう怖さは正直読んでる側的にはそれこそ「面白い」です(`・ω・´)
何だかモモちゃんのご先祖様らしき女性と因縁がある様子。このあたりも後々分かってきたりするのかな?
にしてもこの『いみちぇん!』だけに限った話ではありませんが、フラグの回収が本当に見事で読んでて爽快感がハンパないです✨
「よみがえり」の話とか。
リオちゃんと千方先輩が一緒にいるところとか。
まさかまさかの、「失礼千万」と書いたことまで後につながってくるとか!!!
あと、個人的に邪気でできた飴(みたいなもの)を食われると邪気を出した人間がダメージを食らう、という、これがまた印象深く。
一体どんな風にダメージを受けるのか上手いこと想像できていなかったのですが、モモちゃん目線で、モモちゃんが体感することでとんでもなくヤバイもんだと分かりました……_:(´ཀ`」 ∠): これを何回もやられてるリオちゃん、そりゃあヤバイです。
それだけでなく、『いみちぇん!』はツボな設定もたくさんありましてですね(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
美言葉だとか禍言だとかと、言霊信仰を思わせてワクワクしますし。
バトルシーンもこの作品ならではの見応えですよね!!! 「蝶」がたくさん舞うシーンは鮮やかに目に浮かびます。……「虫」についてはノーコメントで……(小声)。
マガツ鬼は、人の業から生まれているというのがまた何とも。。。
さらに、そんな鬼達は人の邪気を食うワケなんですが、矢神君の言っていたように「飴」感覚なんですよね。つまり絶対必須の食糧ではない。本当に嗜好品。これがまたコワ面白い。
文房師はサポート役ですが、陰陽師要素もあって興味深い。。。文鎮は本来武器ではありませんが、そこは「※矢神匠は特殊な訓練を受けています」ってやつです(笑)。
それと今回、モモちゃんが助けるべくは仲のいい友達ではなくて幼なじみだったものの今は怖くて仕方ない一之瀬リオちゃんなワケで。
……1巻から主人公の倫理観試されてる~~~~~(笑)。
今後の鞭展開も楽しみになってまいりました( ̄▽ ̄)←
モモちゃん宇田川さんリオちゃんは是非是非切磋琢磨していってほしいですね。女同士の正当なライバル関係、それもまた好きです(。-_-。)
ラスト、「――モモ。おれの、主さま」で終わるのが本当にたまりません。拍手でした。気持ちよく終わったなぁ~て爽快感‼
名前呼び捨てなのとか、「主さま」って、直毘モモを彼なりに知ってきた上でのその呼び方なのが良いですよね。カッコイイ男の子が女の子のかわいい響きの名前を呼び捨てで呼んでるのもたまりません。さらに「おれの」って言ってるのがこれまた甘い。
ずっと気になっていた『いみちぇん!』ですが、読んでみると本当に面白くってこれから先が楽しみになりました。……物騒なサブタイトルちらほら見かけたけど……(遠い目)。
もう手元に全巻あるワケなんで、ゆっくりじっくり読んで、感想もまたこうして書けたらいいなぁと思っております。次は2巻の前に短編になるのかな?ww ではまた!
余談。
文房師が一夫多妻制だったらどうしよう(真顔)。(By.矢神君の家族構成の数が合わない件について)