鞭展開度:★★★☆☆
恋の兆し:★★☆☆☆
踏み出せ1歩:★★★★☆
【あらすじ】
性格が正反対のふたご亜樹と由樹は、もしかして梨久のことを……?
梨久の家のとなりに越してきた、同い年の亜樹と由樹。小学校の時の経験から、人と関わるのが怖くてひとりでいた梨久は、ふたりと知り合って、少し変わってきた──。
最近、「たんぽぽ書店」に、梨久宛の不審な置き手紙が届く。心配した由樹と亜樹は、一人で留守番する梨久を自分たちの家に誘う。三人で夕飯のカレーを作ったりして、楽しい夜をすごしたけれど、なぜか由樹は元気がない。亜樹にも悩みがあるようで……。二人の悩みはどんなこと? そして、置き手紙の差出人はいったい誰?
やさしい物語にときめき一滴!
遅くなりましてよーやっと勝ったたんぽぽ書店(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ 今回も楽しく読ませてもらいました✨
もちろん今回も葛藤だとかもどかしいものがあったんだけど、前巻から絆の深まった梨久・由樹・亜樹の3人のやり取りがとっても微笑ましかったです(。-_-。)
その一方で何もかもが解決してるワケじゃないんだよってのが残ってるのがまた良いよなぁと。
以下ネタバレあり↓
いや~、今回は本当にメインキャラ3人のやり取りが楽しくって(笑)。
1巻を読む限りだと由樹君が応援したくて仕方ない私です(。-_-。) 昔だったら亜樹君派だったんだろうけどなぁ……!!! いやしかし亜樹君も捨てがたい(何の話)。
いや、でも1巻の時点で由樹君はもう梨久ちゃんのことかなり意識してる感じがする一方で、亜樹君はそういう感じがあまり見えなかったというか。……もしかしたら由樹君が分かりやすいだけかも分からんが(小声)。
そんなワケで亜樹君はそういう感じではないのかなーて思いつつ読んでたんだけど。
うーーーーーーんコレどっちだ!?!?!?www
普通に気遣いができるし、他人への親切が自然体でできる子だから、優しさを梨久ちゃんへの好意と捉えるのも何か違うような気がしていて。だからそれ以外での方が「んんっ???」とレーダーに引っかかる。
お弁当で梨久ちゃんがどのおかず作ったか訊いて食べたり、梨久ちゃんといい雰囲気だった(かも?www)な由樹君に対して何かピリッとしてたり。
「仲良しだね」って先生にからかわれて亜樹君が「仲良くない」って言って、梨久ちゃんがしょんぼりする。……までは王道なワケなんだけど、そんな梨久ちゃんを見て「仲良しですがそれが何か」って前言撤回してるのは新しいなって思ったwwwwww
……何だろう、彼は最後の最後で梨久ちゃんに優しいというか……。ツンデレのデレがないというか。いやそれただのツン。
頭ひねりながら読むのが楽しかったです( ̄▽ ̄)
梨久ちゃんの鈍感ぶりは最早このお話でのお楽しみの1つだよなーwww
お父さんの「娘はやらーん!!!」に対しての(お父さんキャラビジュ初お目見えうれしいです……www)「養子に行かないよ?」はさすがに想定外過ぎて天才かと思いました(真顔)。
でもそんな梨久ちゃんが由樹君に「おれが助けたかったのにって思って……」と告白した時の梨久ちゃんの反応がかわい過ぎる!!!!!!/////
てっきりここもまた鈍感ぶりが発動するのかと思った。いやしてはいたんだけどwww でも由樹君のこの告白に何かを感じ取ったのがすごい好き。
描写がこれまたドキドキするよねー!!! 何だかその感覚、とっても分かるような。
せっかくいい雰囲気だったワケなんだけどそこで2人ではなく3人でのお出かけのお誘いをしてしまった由樹君。……うーん、これがまためちゃくちゃかわいいなぁもう!!!
「……おれの意気地なし」ってのが本当に愛おしいです。がんばれ少年よ!!!(笑)
そして分かる梨久ちゃんはホラー映画OKという衝撃の事実。……挿絵先に見てた時点で察してはいたんだけど、こ、コレは……www
何だかそういうの大丈夫じゃなさそうな兄弟がどっちも「いや大丈夫ですけど」って感じでいたのがたまらんかったです。男のプライドですかねぇ( ̄▽ ̄)
しかしせっかくプライベートでもたくさん楽しめたのに、菅井兄弟とお父さんとの件でいろいろと。。。
いや、むしろここからが本題というか。
由樹君は不器用で気遣いが行き届かない、亜樹みたいにはできないって落ち込んでたところあるけれど、亜樹君はその分葛藤を根深く拗らせてるからそこを突かれると弱いし、そうなると人一倍手がかかる印象。それぞれよ、ホント。
あと地味に思ったのが、亜樹君由樹君が住んでたマンションまだ使えるのスゲェな……( ̄▽ ̄;) めちゃくちゃお金持ちですやんとかゲスいこと考えてすんません(土下座)。
私は結婚してるワケでも子どもがいるワケでもないけれど、菅井兄弟のお父さんの臆病になる気持ちは何か分からなくもないんだよなぁ。。。まぁ出張ってウソついて家に寄りつかなかったのはよくないけどね( ̄▽ ̄;)
しかし梨久ちゃんにそのことを話せたり子どもである梨久ちゃんの提案に従えたのはエライと思うなぁ。……こういう言い方すると偉そうかな⁉www しかし年が上になるほど相手の意見を受け入れるのが難しくなるのは何か科学的にもあるらしいので(雑)。
その手紙をちゃんと「読んでほしい」って渡せたのは尊敬するなぁ。お父さん、すごい!!!
あと出張ってウソついて女のところ行ってるワケじゃなくただ息子2人にどう接していいか分からなかっただけっていうのがかわいげあっていいと思います( ̄▽ ̄)
菅井家が家族として踏み出せた一方、梨久ちゃんにも変化が。
いや挿絵の段階でもしやミカちゃんなのでは……⁉ とは思ってたけど、本当にミカちゃんだったとは!!!!!!
もう2,3年は前のことでそうやって謝ろうと思って実行に移せたのは本当にすごい。手紙を置いておくだけでも途方もないほどの勇気がいっただろうに。しかも許してもらえるとは思えないことで。
1巻で梨久ちゃんがあの時の自分の傷の正体に気付けていたのも含めてよかったなぁと。
2人がまた友達としてリスタートするのか、それともこれにて区切りとするのかは2人のみぞ知る。。。どちらであっても、ここでのことは2人にとってとても意味のあることだった。
でもその謎の手紙を危機感持たずに「あぁまた来てたんだ」で済ませる梨久ちゃん強過ぎないかいwwwwww 書いてあったメアドに連絡入れなかったのが最早奇跡である……( ̄▽ ̄;)
危機感皆無の梨久ちゃんにドン引きしてるふたごが最高でしたwww いや~~~~~お陰でお泊り会なんておいしいものも見れましたからな~~~~~(ゲス笑顔)。……お父さん大丈夫だよ!!!! 至って健全でしたので!!!!!
挿絵もたくさん見れて幸せでした。個人的に梨久ちゃん・菅井兄弟のお父さんが見れたのが楽しかったなぁ~♪ 梨久ちゃんのお父さんが娘を称える顔があまりにも絶妙……www
ホラー映画のところはふたごそれぞれのリアクションに個性が出てましたね(笑)。そして梨久ちゃんの生き生きした表情よ……( ̄▽ ̄) アレは多分15歳になったらR15余裕で行っちゃうタイプなので菅井兄弟は今の内に覚悟決めといた方がいい。あと児童書挿絵でモザイク使われてるの初めて見ましたwww
梨久ちゃんが髪下ろしてるのがかわいい!!!! 私も由樹君と同意見!!!!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ 由樹君が何を言おうとしてるのかもイラストから伝わってきてキュンキュンでした(。-_-。)
今回初お目見えのミカちゃんの表情にはグッときた。。。
柏木さんかわいいねぇ!!! 梨久ちゃんホントいい子なんでよろしくお願いします(。-_-。)
亜樹君は今回もあまり表情を見せてくれないところがチラホラ。。。
由樹君の恋を応援したくなっちゃう一方、このまま3人でずっと仲良しでいてほしいなぁなんて思っちゃったり。……それは多分絶対無理なんだろうけどね。
自分の世界を広げられた梨久ちゃん、ひとつ葛藤を乗り越えられた菅井兄弟の今後を楽しみにしております!!!