『サイレント・ウィッチ IV 沈黙の魔女の隠しごと』(依空まつり/カドカワBOOKS)

カドカワBOOKS

鞭展開度:★★★★☆
遂に恋愛か!?!?!?:★★★★★
陰謀膨らむ。。。:★★★★

【あらすじ】
第二王子のお披露目のため強行される学園祭。ただでさえきな臭い状況なのに、当日の朝、学園に呪具が紛れ込んだとの報せまで舞い込む。結界の魔術師や使い魔、悪役令嬢の力も借りて、沈黙の魔女は勝負の一日に挑む!

正直めっちゃニマニマした!www あんなにも恋愛要素激薄だったのに……‼(泣)

……などと感動しつつ(笑)、学園モノらしいそんなニマニマにワイワイ要素、そして護衛モノ(※今作ったジャンル名)らしい緊張感たっぷりなアレコレ。最弱にして最強なモニカの必勝も揺らいできてますね。それがまた読み応えがあって面白い!!!

 

以下ネタバレあり↓

 

 

 

シリル推しとしてはシ、シリル~~~~~とまず言わせてもらいたい……‼‼‼

先に挿絵見る派なのでモニカにバラを差し出してる挿絵にテンション上がったしモニカとシリルで踊ってる挿絵には悶え転げずにはいられない(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

 

実際読んでみれば、シリルの言い訳だらけのモニカに対するあれやこれやにさらにニヤけが……止まらない……!!!

最初のダンスパートナーにバラをあげる、という風習が学園モノらしくもあり貴族の子女が通う学校感があり。海外ドラマで観たプロムとやらを思い出しました(ちなみに『glee』(笑))。

白いバラにシリルの青いリボンタイっていうのがまた最高ですね(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

 

”おまじない”と勘違いしているモニカと、そういうことにしているシリルの感じがもうたまらんですね。何とも”らしい”といいますか(。-_-。)

ダンスホールではなく2人だけの部屋でほんの少し踊っただけというのまで含めて最高でした。私はシリルを応援しているので……!!!(笑)

 

それに対するフェリクスのモヤモヤ具合にもビックリ。……それはもう普通にヤキモチだ……!!!

いや、モニカがチェス大会でプロポーズされた時なんかもあったけど(結構彼大好きなのでまた出てきてくれてうれしいです(笑))、何か本当に普通の人間に見えて新鮮でした。

 

……と考えていけばいくほど、今回芋づる式にいろんな恋が見れたなぁと(。-_-。)

クローディアがニールを好きになったの納得だったし、やっと一緒に踊ることができて本当によかった!!!(笑) これにはキャーキャーせずにはいられません。

 

……エリアーヌは……いろいろと思ってたんと違ったな……www てっきりアレでグレンを好きになったのかと挿絵を見て思いきや実際本文読んでみると違ってた……いや違くない……⁉ という(笑)。見た目的にめっちゃかわいくて好きだなぁとも思ってたんですが性格にかわいげはなゲフンゲフン。

グレンは全っっっっっ然興味なさげでしたしねぇ……( ̄▽ ̄) しかも年上の格好いい女性が好みだとか。グレンのそーいうところが好きですよ~ww

 

恋どころかある種人間初心者であるモニカに話を戻しますと、今回さらにパーソナルに迫るエピソードが分かりましたねぇ。。。人間が数字にしか見えない世界。なるほど。

だからこそ護衛任務では非情になれるところもあったけれど、「数字に見えなくなる」人ができてしまった、そこを突かれると一気に弱くなる、とこの学園に来てからの成長というか、人間らしさを取り戻したことが浮き彫りになり、グッときました。

 

ユアンを捕縛するシーンでの挿絵、モニカの瞳が鋭くなっているのがたまりませんが、その胸にシリルのバラがあるのがこれまたたまりませんでした(笑)。ギャップでカッコイイ!となりつつ、ニマニマもしたいような(。-_-。)

 

にしてもモニカ、毒に縁があり過ぎる……!!!(泣) 2巻でも毒を仕込まれましたよね??? 体が小さいだけにより苦しそうでかわいそうになってくる💦

しかしその一方で、ここまでほぼ無傷必勝であったモニカの最強ぶりが揺らいでいるのがたまりません。人間くさいというか何というか。モニカが大事な人達ができたことで弱点ができてしまったのと、相手の手段がどんどん狡猾になっているのと。

 

ルイスに「ごめんなさい」と泣きじゃくり、ケイシーのハンカチにまた涙がこぼれるモニカが愛おしくて仕方ありません。

 ――世界は数字でできている。
 父が遺してくれたこの言葉を、言い訳や逃げ道にしてはいけないのだ。

この文章がとてもグッときました。逃げるだけの理由は充分にあったし、逃げている間に多少なりとも癒えたものはあったと思います。言い訳や逃げ道そのものを否定はしませんが、モニカがこうして新しい何かに気付けたのが素直にうれしいです。

 

にしてもルイスは、本性が見えにくいですねぇ。。。

モニカをバケモノ扱いしたかと思いきや泣きじゃくるモニカへの対応は心ないものではなく、しかし「情にほだされやすくなっている」と駒として見ているような。

 

ブリジットも一体モニカの何を掴んでいるのやら。そしてどうするつもりなのやら。

3巻まで、モニカに大層不服がありつつも目立った妨害行為はなかったのが嵐の静けさに思えてきた……( ̄▽ ̄;) ……1巻でモニカのほっぺた扇子で殴ったの忘れてないからな!!!!!!

 

今回のNew七賢人レイ・オルブライトは……悪い人ではなさそうですね……www

結局学園祭をエンジョイしていたり、モニカを助けてくれたり、毒に苦しむモニカにオロオロしたりと、かわいげもあるような(笑)。

 

激戦となる巻は近いのでしょうか。徐々に激化していく展開にワクワク……いえ、ドキドキしています。ユアン達はフェリクスの姿に変身して何かをするつもりなのか? とか考えたり。

どうやら4.5巻的なものも出ているようなので、そちらもチェックせねば……!!!

 

余談。
ネロの人外感もたまらなかったこの4巻(。-_-。)

 

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