鞭展開度:★★★☆☆
相棒ではなく:★★★★★
1つの決着:★★★★☆
【あらすじ】
過ちと分かってなお手放せない感情には、どんな醜い名がつくだろうか――。
★第27回電撃小説大賞《大賞》受賞のSFクライムドラマ・第3弾★!
――あの日、自分は選択を間違えた。
エチカ自らの意思で抱えた、ハロルドの敬愛規律にまつわる秘密。その重圧からか、電索能力が突如急低下してしまう。
電索官としての復帰が絶望的な状況の中、一般捜査員として新事件の捜査に臨むエチカ。そこで目にしたのは、新たな「天才」と組むハロルドの姿で――。
エチカとハロルドが別々の場所で追うのは、「思考をのぞける人間」を自称するハッカー〈E〉。ネット掲示板に国際刑事警察機構の秘匿事項を次々書き込み、
【真実を追求せよ】とユーザーを扇動する〈E〉の真の標的とは――!?
面白かったー!!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
2巻でこんなに重い内容!?!? となった前巻からの電索能力が急低下してしまったエチカ。
……ということで今回もっと重くなるのかと思ってたんだけど、相変わらず読みやすいしいろいろと新鮮なものが見れて面白かったです(。-_-。)
やっぱりエチカ・ハロルドコンビ好きだぁぁ……_:(´ཀ`」 ∠):
以下ネタバレあり↓
電索能力が突如急低下し、電索官から降ろされてしまったエチカ。……いやそうなるよなぁ……_:(´ཀ`」 ∠):
いやでもあのハロルドに隠し事はムズイって……と思ってたら医療用HSBカートリッジなんて便利なモノが∑(゚Д゚) 正直そういうのに頼らないと平静でいられない人間の脆さ好きです( ̄▽ ̄)
前巻の内容や、今回のあらすじ的にもっと心が重たくなるような話なんだろうな……と思ってたんだけど、個人的にはめちゃくちゃ楽しい回でした。
エチカが一般捜査官となったことで、よりリアルな海外の刑事モノ感があって。フォーキン捜査官なんか特にいい人でしたね。セドフ捜査官もビガ的にはあんまりいい印象じゃなかったんだろうけど、悪い人ではなかったような。
意外とベンノあたりもエチカにそのことで嫌味を言ったりしなかったよなぁ。
今回掘り下げられたのはビガだよね……!!!
……正直1巻の時は今後さらに出てくるとは思っていませんでした。コミカライズになるとより一層愉快な当て馬感がゲフンゲフン。
機械否定派の立場に踏み込んだ内容にもなっていて面白かったなぁ。「誇りよりもお母さんを生かす方が大事なのでは」となるビガはキツイだろうけれどちゃんと自分の頭で考えられてエライなと。
エチカとビガにはこれからも『友人』でいてほしいなぁ。民間協力者をやめる可能性もあるからその場合会うの難しくなりそうだけど。
バイオハッカーをやめると父に言えたビガ、辛いだろうけれどいい未来につながりますように。
ライザのことは疑ってたけど〈E〉の正体がAIってのは驚いたわ……!!!!
誰かの悪意で操られていたと思っていたものがまったく別物だったっていうの、これはこれでなかなか怖いなぁ。。。〈敬愛規律〉なんてものもないんだしね。
ハロルドが銃を扱うところはDetroit感あって大変アガりました👍←
ハロルド目線は人間の心理描写とは全く違っていて読めば読むほど面白い。そしてそんな中で、エチカのことばかり考えてしまうのが印象的で。
それとエチカもハロルドも結構恥ずかしいこと言っちゃってるよなぁ……!!!(笑) 無自覚怖い( ̄▽ ̄)
ハロルドがどうかは分からないけど、エチカはいつか自分の発言の恥ずかしさに身悶えする時が来ると思う。うん。
ただ、今回はエチカがハロルドの秘密を抱え込んだことに自分なりの答えを出せたことがとてもよかったなぁ。
つまりこんな自分にも、守りたいと思った相手を守れるだけの強さがあったということで。
それは、とてつもなく間違っているものだけれど。
それでも、よかった。
本当に、よかった。
これが醜くて薄汚いエゴだけではなくて、本当に。
……エチカは「なりたくない大人」からまた少し脱することができたのかな? そうだといいな。
それとハロルドさん、死の間際になってやっと本音を吐き出せるのは人間の性なんで勘弁してやってください……www
あとエレベーターの2人のぎこちない感じに勝手にもだもだしておりました。←
事件の方はまだまだ疑惑が渦巻いていて読者としては楽しいところ。ハロルドが追いかけてるあの事件の決着がどう着くのかもずっと気がかりだし。。。
めでたく凸凹バディ復活となったので、次巻も2人の活躍に期待。
……ただエチカの負傷率が上がってきてるんよなぁ……_:(´ཀ`」 ∠):
余談。
ガナッシュかわいかったなーwww