鞭展開度:★★★☆☆
ヒロイン覚醒度:★★★☆☆
変態覚醒度:★★★☆☆
【あらすじ】
瑠璃龍守護録|ビーズログ文庫 (bslogbunko.com)
歳国の田舎に暮らす鈴花は、ある日突然、王子妃候補に選ばれた! しかも相手は、何人もの妃候補を追いだしたという”半仙”王子・黎鳴。貧しい家族のため、鈴花は震える声で彼に「お嫁さんにしてください!」と直球勝負‼ あっさり拒否するかと思われた黎鳴だったが、なぜか「御心のままに」と鈴花の前にひざまずき……一体どういうこと⁉ 俺様王子と弱腰嫁、言いなり中華ラブコメ開始!
久々の中華作品!! イェーイ!!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾(笑)
ビーズログ文庫の中で1番好きだったと言っても過言ではない長編シリーズ、その第1巻を読み返しておりました。……いや~、年単位で久々に読んだんだけどやっぱり面白いね!!!
最終巻まで読んでいる身としては感慨深いことばかり。この作品のストーリー的な面白さと笑える意味での面白さ(笑)と、キャラクターの魅力に改めて惚れ直しました。
……これは全巻感想をこのブログにしたためておきたい……!!!
以下ネタバレあり↓
結構細かいところを忘れていたというか、むしろくだらない細かいところばかりを覚えていて、鈴花達の基本情報を結構忘れていたんだなと読み始めてすぐに痛感致しました( ̄▽ ̄;)
……そうだそうだ、鈴花ちゃんって一応王族の血が入っていなくもなくて、あとお父さんが亡くなってて母と弟妹を養う為にここに来たんだった………………………………………………………………。めちゃくちゃ苦労してきてるんだよなぁ(T ^ T)
最終巻まで読んでるとむしろ鈴花ちゃんの格好良さばかりが記憶に残っているというか、そういえばとても弱腰だったとここも思い出したというか。
本当は物理的にも精神的にも強いハズなのに弱腰になってしまうのにはちゃんと理由があり。ドはまりして読み込んでいた学生時代より今の方がそうしたルーツが沁みるようになりました。
誰かの為に剣を振るっているのにその誰かを助けられない。それが余計なことになってしまう。そりゃあ得意なハズの剣技で自信を削られてしまうよなぁと。
そしてそしての黎鳴なんだけどトガってるなー……!!!!!!www
まずパラパラと挿絵を見て初っ端で笑いましたwwwww キリシマソウ先生のイラストからもトガってる感が凄まじい……( ̄▽ ̄)
口もめちゃくちゃ悪くてサイコーですね!!!www こういう登場するヒーロー大好きなので大変ツボでした(。-_-。) 黒髪に黒い瞳、格好も黒を基調としているのがまた良い(`・ω・´)
官吏をそんなにゲッシゲシと蹴っていいのか……と思うようになったあたり私も大人になったんだなぁとしみじみ思ったり( ̄▽ ̄)
そして黎鳴についても、昔読んだ時より「辛かったんだな」と思えたり、そりゃこんな風に自分の周囲を閉じて拒みたくもあるよな、と思ったり。
でもその一方で、鈴花がもっと開いていいんですよと今まで黎鳴が見ないでいた世界を見せようとするのもすごく分かる、って思ったりも。
黎鳴、本当は優しいんですよね。じゃなきゃ押しかけ嫁な鈴花を本気で心配したり叱ったりしません。しかもそれを自然体でできてしまうという。。。もちろん、鈴花ちゃんの善人さ故なところもあります。
そんな優しさを持っているだけに、自分が檻の中にいると思ってしまう黎鳴の諦観ぶりが悲しい。
でもそれを鈴花がブン殴って目を覚まさせるのだー……!!!www
けどこの時だけじゃなくて、鈴花は鈴花なりに、黎鳴に恩を感じていて、優しい人なんだと実感して、感謝もしていて。それでいて、無自覚に黎鳴に惹かれていくんですよね。そんなそわそわな鈴花が本当にかわいい(。-_-。)
ちょっと崇拝してるというか、美化してるところもあるんだけど(笑)、そりゃ黎鳴のこと好きになるよなって読んでてニヤけちゃう。
「私が黎鳴様を大事にしよう」って思うところは胸があたたかくなりますね。
でもそんな鈴花も、母の病を治したい、弟妹に満足にご飯を食べさせたいって思いが大きくて、半仙の秘密を調べてしまって。。。
そういう、主人公の”過ち”まで描いているところがすごく好きというか。
鈴花の焦燥も理解できるけれど、黎鳴からしたら信頼を失う行為。どんな言い訳も通用しないんじゃないかというような。そこから鈴花がどう挽回するかっていうのが、このまだ信頼関係の出来上がっていない1巻ならではの面白さだなぁと。
黎鳴がここで怒っていれば明確に亀裂が生じていたんだろうけど、そこで諦観を見せたからこそ鈴花は逆に妻として腹が決まったというか。そのあたりも面白いよね。
名前を呼ばれたら傅くとか、命令できてしまうとかっていうハチャメチャ(笑)設定から、思わぬ笑いや人間ドラマが生み出されていくのが本当に面白くて面白くて。
それに鈴花が”戦える”っていうのもまた最高だよね。後宮に押し込められて不自由な生活や窮屈な目に遭うのではなく。夫となった黎鳴は鈴花が剣を持つことを後押ししてくれる。強い鈴花に碧晶はじめ女性陣がきゃあきゃあ騒いでたり(笑)。
不自由であるはずの王宮で、鈴花がむしろこの上ない自由を手にするストーリーなのがものすごく楽しいんです。
それと少女小説でもっとバケモノ退治する話増えてくれっていうとんでもない望みを抱いている私的にはどストライクというか(真顔)。← あとカッコイイ女の子に女性陣がキュンとくるのはそこにしかない栄養分がある👍
そんなワケで、改めて読んだ『瑠璃龍守護録』、本当に面白かったです。
鈴花も黎鳴も大好きだし、葉葉に琉琉に碧晶はかわいい!(笑) ……そういや碧晶黎鳴に対してめちゃくちゃブラコンだったなって思い出したわ……www でも政略結婚にうなずいて覚悟を決めてるところが本当に格好いいよね。
景影のヤバさは……この時点じゃまだあまり分からないよな……www 夕紅さんが輝くのも次巻からだし( ̄▽ ̄)
王宮内の専門用語(?)とか、馴染みのない道術知識なんかもスッと入ってくるの本当にスゴイ。あとさっきも書いたんだけど女性向け作品でバケモノ退治してくれるのは最高だね!!!(デカイ声)
黎鳴と鈴花の恋はここからって終わり方で、すぐに2巻を買いに走ったのをよく覚えています(笑)。そう遠くない内に2巻も読み返さないとな(`・ω・´)
余談。
……「房中術」って言葉……ここで初めて知ったわ……(小声)。