鞭展開度:★★★★☆
バケモノ度:★★★★★
斎庭の矜持:★★★★★
【あらすじ】
神気を補う劇薬「神金丹」を兜坂国に持ち込んだのは、友好国のはずの八杷島だった。さらに八杷島の祭官・羅覇はかつて身分を偽って斎庭に潜入していた。八杷島の真意が知れぬ中、地方で疫病が発生する。綾芽たちは疫病の神を鎮める祭礼を執り行うが、神の勧請に失敗し、祭主の鮎名は疫神ごと自らを結界に封じてしまう。救出に向かった綾芽と二藍が見たものとは……。
……うーん表紙の綾芽がイケメン過ぎる!www 『神招きの庭』は綾芽がヒーローで二藍がヒロインだよなと思っている私です( ̄▽ ̄)
とうとう読み返しシリーズにて私が持ってる最新の3巻にまで達してしまいました。……つまり続きが買いたくなる……!!!
そう思うくらい面白かったです。人外の怖さが倍増してハラハラなのがまたいいですね(`・ω・´)
以下ネタバレあり↓
今回1番カッコ良かったのは鮎名だと思う……!!!
というのはまず最初に書いておきたい(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ 鮎名はいつだってカッコイイんですけどね(笑)。そして大君の前ではかわいらしい(。-_-。)
三兄神を鎮めようだとか、夢幻神を利用して閉じ込めるだとかといったところもそうなのですが、羅覇が「玉盤神と斎庭のやっていることは同じ」と言ったのに対して「馬鹿馬鹿しい」と吐き捨てられることにハッとしたというか。……ちなみに私はここで羅覇の言うことは理にかなってると思ってしまっていました。←
国の為に死ねと命じる鮎名。けれどその度、胸を痛める。人らしく。けれどその道を突き進む。斎庭の女の矜持たるやですね。
羅覇のあの二藍を煽ってくる感じはホント腹立ちますねー‼www コイツ嫌がらせでこんなことしてんじゃないだろうなと何度思ったことか。
簡単にのせられる二藍はまだまだですねぇ( ̄▽ ̄;) いや、羅覇の言動に腹を立てるのはいいことなんだけど「お望み通り心術を使ってやろう」とヤケになってる感じは2巻から変われたとはいえまだまだ。2巻で綾芽が言ってた通り、高貴なお方は這ってでも生きてやるという根性が足りぬ。この格好つけめ!www
十櫛も……というか十櫛は羅覇以上に要注意人物になっていってるよなぁ……。完全に綾芽の本名バレたし二藍と恋仲であることもバレた( ̄▽ ̄;)
二藍あの笄子は短刀にこっそり忍ばせるのでなく綾芽に直接渡すべきだった。笄子を贈る心はいいんだけどね。。。やっぱり格好つけが出ている気がする!www
にしても今回の神様は怖かったですねー!(汗) 三兄神と疫鬼が特に。
今まで、神様こそいろいろ出てきたもののそれとはまた違うバケモノが出てきたのは今回初めてでヤバかったですね(語彙力)。人の喰い方が恐ろし過ぎる。
しかし妖退治的な話が好きな私的にはたまんないですね(`・ω・´) ……でも三兄神の口が緩んでてそこから花びらがだらだら落ちてそれが疫鬼になるのはおっかな過ぎた(真顔)。
三兄神が元々は民の為を想う王族だったというのがさらに恐ろしさや残酷さを煽る。綾芽があれほど心からの言葉をかけても、表情ひとつ変わらない。そんな優しい奇跡など起きない。
私的には、夢幻神の方がまだマシだったというか。。。
話がいくらかできるというだけの話ですけどね。何やら二藍にとんでもないモノを押しつけていったような。何か話の流れ的に良くなさそうなモノを。
先程鮎名を格好いいと言いましたが、「夢のうち」に鮎名と共に閉じ込められた女達もまた格好よかったですね。台盤所を飛び出して喰われた子たちのことを「妃宮を信じなかったあの子が悪い」「飛び出していったあの子が悪い」と言えるところが。
何もかも彼女のせいだ、死んで当然だ、せいせいすると言っているワケではなくて、斎庭の女としてのやるべきことを分かっていたり(彼女達もまた怖くて仕方なかったし)、助けに来た綾芽が必要以上に気に病まないようにと気遣える。
鮎名を助けに行けて、1人で「夢のうち」に閉じ込められても疫鬼が消えるまではと自分を奮い立たせたり、三兄神との賭けにのったりと綾芽も本当に格好よかった。「格好つけめ!」などと先程書きましたが(笑)、そんな綾芽を助けに行った二藍もまた。
そんなワケで、斎庭を揺るがそうとする羅覇だったり疫神との駆け引きだったり最悪の死に様を目にしなくちゃいけなかったりとめちゃくちゃハードだったなー!!!www でもそれが面白い(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
そして改めて読み返すことで、続きを買いたいという欲がムクムクと……!!! この思いがアツイ内に買おうと思います(`・ω・´)
余談。
二藍に水をぶっかける大君もイケメン過ぎまいか……www