『精霊歌士と夢見る野菜 紅色の祝祭』(永瀬さらさ/角川ビーンズ文庫)

角川ビーンズ文庫

鞭展開度:★★★★☆
課題多し!!!
(笑):★★★★★
誰もが苦悩を:★★★★★

【あらすじ】
国を支える『精霊歌士』を目指すメロウは、野菜しか作れない落第生。自分の心を奪った才能をもつエイディに追いつこうと奮闘中だが、まさかの補講を受けることに。講師は、カリスマ精霊歌士で、性格最凶のヴェルク。彼は収穫祭の舞台で「林檎の木を”三重唱”で実らせる」という難題を突きつけてくる。林檎のためには”恋の歌”が必要なのに、ヤキモチからエイディとぶつかってしまい⁉ 第11回小説大賞受賞作、待望の第2弾‼

「……何だか……無性に魔法学園モノ的な少女小説が読みたい……!!!」という衝動に駆られ読み返しておりました(笑)。1巻感想は以前書いたので今回は2巻をば( ̄▽ ̄)

改めて、めっちゃくちゃ面白かったなぁ~✨ 課題の難攻不落感とかそこからのメロウ達の奮闘だとか他にも問題は山積みだしやっぱりメロウの中に意地っ張りな嫉妬心はあるしで。

でもそういう葛藤が「分かるなぁ」としみじみさせたり読み応えになったり。本当に、ありとあらゆる方面に面白かった。

 

以下ネタバレあり↓

 

 

 

補講……何ていい響きなんだ……!!!

魔法学園モノを渇望していた私的にはクリティカルヒットな言葉でした(笑)。補講対象になった側的にはシャレにならない案件( ̄▽ ̄)

全然仲良くないどころかチームワーク築けるんかみたいな3人で課題をこなさないといけないってこの難題ぶりがまたいいですよね。そしてそこからの奮闘や打ち解け方がまた良くて。

 

シャーディーよりもリーリの方が歩み寄るのに時間がかかるってのがちょっと意外だったような、でも確かになって納得なような。

シャーディーに対して「自立しよう!!!」と力強く背中を押すメロウがいいですよね(笑)。兄に頼るやり方ばかりしか選択肢になかったシャーディーの世界が広がった瞬間なのではないでしょうか。ナセル君、かわいい……!!!

リーリは友達(……と、呼べない存在だとは思いますが)に省かれないようにって怯えてて、でもメロウの勇気を出しての言葉にすぐにではないけれど変わっていく感じがこれまた人間くさくて読んでて楽しかったです。……さ、最終的に婚約者の件でブチギレ……( ̄▽ ̄;) あの冷ややかさにはシビレました(笑)。

 

何というか、みんな精霊歌士を目指してて、予備学生なんていう胸を張っては言えない身分で。本当に精霊歌士になんてなれるか疑わしい。

そんな状況で、課題をリーリ頼りにしたり嫌がらせしたりすることに時間を割けるお友達のみなさんが理解できないところです。

 

しかしそれでも、彼女達が何もかも悪いという描き方をしないところが私的には好きでして。

 

「なら、人の話を聞こうと思ったことは? 他人を分かろうとしたことは?」

 

……エルダのこの問いかけがグサッときたなぁ(苦笑)。

メロウがそうやって自分の話を聞いてくれない、分かってくれないと思うようになったのはそれだけの辛い経験が積み重なってのものだし、エルダも卵が先か鶏が先かって話でもあると言っていた。でもリーリのお友達も、少なからずメロウの人の話を聞こうとしないところを感じ取っていた。

結構誰にでもあることなのかもしれない。本当は。

 

そして本当にこれはメロウ1人に限らず、リーリだったりシャーディーだったり、ヴェルクもそうだったし……シーカさんまでもが。

この、いろんな人が同じような苦悩を抱えているんだと痛感できたことで、読んでて救われたところがあった気がする。全然、他人事じゃない。私もそうだと。

 

そうして、1人で舞台に立つエイディに対するメロウのぐしゃぐしゃな気持ちがすごく印象的であり。

自分がシーカと同じようにひどいことを言っていた、エイディがただの人間だと知っていたはずなのにと。こういう主人公の過ちをガッツリ描くスタイルほんと好きだー……!!!

 

それでもうすぐ本番で、エイディを1人にできなくて、でも楽譜を読んでも覚えられない、メロウの実力では歌えない。無理だ、でもやらないと。

その、死に物狂いなのに、自分が情けないと思い知らされるキツさがまたたまんないですよね。今エイディを1人で舞台に立たせるのは違うってただ1人気付けたのに、1人にするしかない。……何かこの、主人公らしい必死なまっすぐさと、でもそれが現実的にできないっていう人間くささやら展開やらが本当に印象的でした。

ここで都合のいい奇跡なんて起きない。できないものはできない。

そしてメロウの「追いつくから!」につながっていくのが本当にアツイです。

 

それは精霊歌士という夢に対するものでもあり、恋でもありなんだよなぁ……!!!

夢と恋が両立できるの、スゴイ(笑)。林檎に捧げる歌も恋の歌だしね(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

 

メロウがまさかのエイディに恋の歌を歌ってやっと自覚ってのがまたたまらんですね✨✨✨

結構卑屈で負けず嫌いで意地っ張りなメロウが(笑)あの天才エイディ相手にそうやって歌を捧げるのが素敵過ぎる。……そして林檎が……デカイ……!!!www

まさか歌が止んでから林檎がデカくなるとか精霊歌士史上初めての事態なんじゃないかと勝手に思っております( ̄▽ ̄)

 

「いいな、うん。俺、愛はでかくて重たい方が好みだ」

……ってエイディのセリフがまたいいですよねー!!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ 私がでかくて重たい愛を作品で目にするとこのセリフを思い出しちゃうくらいには大好きなセリフです(笑)。何か、1つ新しい視点を見れたような。

 

そんなワケで、補講に初めてのお友達に収穫祭に恋の自覚などなど、めちゃくちゃもりだくさんでめちゃくちゃ楽しかったです(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

野菜ソースだったりお惣菜だったり、本当においしそうだなー……!!! めっちゃ飯テロですね(。-_-。) ……あー、もうそこそこ夜遅くなりつつあるのにお腹すいてきた……。

私の最推しミミは主人の惰眠っぷりには甘いのにレイオル兄ちゃんには割と手厳しいよな……www レイオル兄ちゃんはメロウにもいいお兄ちゃんっぷりで微笑ましかった(。-_-。)

 

メロウにとって間違いなく人生の分岐点である最終巻、いつか読み返して感想記事上げますね。

 

余談。
リーリの商売に関する名言ぶりがスゴ過ぎるwww

 

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