『首の姫と首なし騎士 英雄たちの祝宴』(睦月けい/角川ビーンズ文庫)

角川ビーンズ文庫

鞭展開度:★★★☆☆
いざ尋常に!:★★★★☆
主従の変化:★★★☆☆

【あらすじ】
フォルモント国の末姫、シャーロットのお役目は、国王の資質を持つ王様候補を探すこと。王都で開催される豊穣祭で、該当者を探すことにしたシャーロットは、祝宴に出るためスパルタな姫様教育を受けることになり…!

また読み返す方に戻ってまいりました( ̄▽ ̄) 『首の姫と首なし騎士』第3巻でございます。

今回はシャーロットの社交界デビューということで世界がさらに広がってワクワク致します。私の1番お気に入りの巻です(。-_-。)

シャーロットとアルベルトの関係にも変化がありとても楽しかったです。

 

以下ネタバレあり↓

 

 

 

引きこもり姫がとうとう社交界デビュー!! やったね!!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

……いや、そういう貴族社会的な華やかさにはさほど興味ないんですが(笑)、シャーロットのドレスアップが見れる!! 王族としてのシャーロットの戦いがはじまる!!! 的な感じでめちゃくちゃワクワクしました。

 

しかもシャーロットのドレス姿は2着も!!! めちゃくちゃ贅沢でした(。-_-。)

赤いドレスが特に好きですねぇ~✨ 試着している挿絵が1番好きです。シャーロットのはにかんだ笑顔がたまりません。ローズとルージュの華やかな感じ、フランセル夫人の職人としての矜持が見える微笑みもまた素晴らしく。

シャーロットとアルベルトで礼装がお似合いなのもニヤニヤが止まらない(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ シャーロットがそれで崩れ落ちてる感じもいいですよねぇ(。-_-。)

 

そんなシャーロット、あんなに苦手意識のある人前に出て王族としての務めを果たしていてとても立派でした。よくがんばったね‼ と褒めたい(笑)。

個人的に、収穫祭前の準備をしっかり描いてくれているのがありがたかったです。こういうの本番より準備期間の方が読んでて楽しかったりします(笑)。そしてシャーロットが苦手なアレコレを一生懸命がんばっていて本当に応援したくなりました。

……リオンの足踏み砕いたところは申し訳ないけど面白かった……www

 

前巻含め、シャーロットとリオンの関係が新たなものとして踏み出されているのがとても良いですね。微笑ましささえ感じます。

シャーロットは引け目や負い目を感じて人との関係が上手くできなかったところがあるので、そういうのを感じずに関係を構築していくのを見るとホッとします。

 

今回はウェルズとの関係がまさにそうでしたね!!! おじと姪としてあたたかな関係が築けそうですごくうれしかったです。

ウェルズ個人もすごく好きになりました。全然笑わなくて何を考えているのが分からないけれど(笑)、領主として民の為に尽くせる人で、シャーロットに愛情もあって。正直あのシーン泣きそうになりました。

果たして彼が王に選ばれるのか、気になるところ。

 

アルベルトとシャーロットの関係の変化には……ニヤニヤさせられた……!!!(笑)

いや、あぁいう甘い何かはもっと前からあったように思うのですが。しかしここまでハッキリと表にあらわれたのは今回が初なのではないかと。

そしてアルベルトよりも、シャーロットの方が言葉に置き換えて変化を感じ取ってるというのがこの2人ならではのように思います。

 

アルベルト目線も良いですねぇ。ドレス姿のシャーロットに驚きを覚えていたとは。しかもそれがシャーロット目線でも感じ取れるのがまた(。-_-。)

あの文章は少し甘かったです。微糖というやつでしょうか?ww

 

そのあたりで出てきたのが新キャラ・ガイですね。

個人的にはものすごーく大好きなキャラクターなんですが(笑)、何だろう……途中まで目的は一緒だけど味方にはなり切れないという何とも複雑なキャラクター……。

しかしその目的が人間くさいのでどうにも憎み切れないんですよね。エルマー家と手を組んだようで頭抱え案件なんですが……( ̄▽ ̄;)

 

エルマー家といえばセシル――人形が、小さな反乱を起こしましたね。

彼もまた敵ではあるのですが、100%敵とも言い難い複雑なキャラクターです。でもそういうところが物語的に楽しい存在ですよね(笑)。

 

そんな感じで大のお気に入りの第3巻、読み返してみて改めて面白かったです!

実は4巻以降の内容をあまり覚えていないので「これから一体何が……」と普通にドキドキしております(笑)。読み返すのが楽しみだ!!!

 

余談。
ハーヴェイ小父様……貴婦人御用達の恋愛小説まで嗜むのね……www

 

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