鞭展開度:★★★☆☆
機械仕掛けの世界観:★★★★★
1人じゃない:★★★★☆
【あらすじ】
機械が人々の生活を支える街ノーサンギア。
機械工のハリエットを謎めいた美青年・セブンスが訪ねてくる。
自らを暴走状態だと言い解体を希望する彼は、人間と見紛うほど精巧な機械人形だった。
折しも巷では原因不明の機械の暴走が多発していた。
ハリエットはセブンスの問題を解明するためにも事件を調べることに。
一時的な同居生活で、人間に仕える機能をもつセブンスは完璧に家事をこなし慈しむように世話を焼いてくる。
孤独なハリエットが初めての感情に揺れる中、心をもたないはずのセブンスにも変化が生じ――。
いや〜久々に新作に手を出せた✨
ということで早速感想を書いていこうと思うのですが、今回少し趣向を変えてみます。
それが……、ネタバレなし感想!!!
ちょっとこの作品気になってる、どんなもんなんだろう? という方向けの感想? プレゼン?ww にしようと思います。せっかく今月発売したばかりの新作なんですからね✨
というワケで、以下ネタバレなし感想↓(※さすがミリしらではいられないのでそこだけご注意ください!)
◯これぞハイファンタジー!!最高!!!
……そうなんです、私が少女小説やらライト文芸で求めているものがコレなんです……!!!✨T ^ T✨
という良さが詰まってる(真顔)。
私は普段公式サイトなどで試し読みをせずにいきなり買って読む派なんですが、今回ふと試し読みをしてみるか、と思い立ったワケです。
でもそうして開いてみてすぐ閉じました、何故なら。
そこにはこのファンタジー世界を表すあまりにも魅力的な地図があったから。
ハイファンタジーを求めて止まない私にはものすごく突き刺さりまして、「コレは絶対面白い」と確信を持てた。なのでそれなら、買ってからまるまる読み込みたい。そんな思いで、文章は読まなかったのでした。
そして実際読んでみて惹かれるスチームパンクの世界観。
スチームパンク、好きなんだけどジャンル問わずそういう作品あんまないんだよね〜……!!!(泣) それがライト文芸で、少女が主人公で出るってんだからそりゃあ惹かれたワケで。
設定がめちゃくちゃ作り込まれててココ読むだけでも楽しいです。個人的には「機械人形(オートマタ)」とか「補助装置(アシスタント・ユニット)」などふりがなに心躍りまくり(。-_-。)
きっとファンタジーってより空想科学って言葉の方が正しいのかもだけど、ファンタジー好きにもこれらの設定はとても刺さります。
主人公がメカニックというのもあって地の文の表現も機械に根差したものが多くそれもまたスチームパンク感を高めてくれます。
舞台となる“ノーザンギア”という街、吹き抜けのようになっていて地下にどんどんと根を下ろした構造になっています。……ね? コレだけでもう楽しいでしょう?(笑)
◯戦える少女主人公!?!?
主人公はメカニックなのですが、ここにはこの作品ならではの意味合いもあり、戦う相手は人間ではなく。。。?
銃を手に身軽に戦う描写がもう楽しくて仕方ない。少女が戦うのが好きなので「え! この子も戦えるんですか!? いいんですかそんな私好みで!?!?」と動揺しました。←
そんな戦闘描写にも注目です。
◯ヒーローが真っ当!(笑)
個人的には女性向け作品特有のクセ強ヒーローがどうにも苦手(溺愛、ヤンデレあたり。。。)。
なので至って健全なヒーローでものすごく安心して読めました(笑)。機械なんだけどめちゃくちゃ健全👍
それでいて、彼目線だと機械特有の感覚とでもそこに“心”らしき何かが混じり合っていて興味深かったです。
マジでフツーに“主人公を任せられるヒーロー”です。私が主人公の親なら「娘をよろしくお願いします‼︎」て握手しとる(笑)
◯優しい人が多い印象。
あくまでそこそこハード展開のを読んできてる私の基準なので自信は持てませんがww、私としては悪者がそんなにいない方だなと思いました。
なので優しい物語が好き、あまりにも生々しい(キャラクターの)悪意が充満している作品だとツラくなる、という方には、こちらの作品安心して読んでもらって大丈夫だと思います(笑)。
困難こそあれど、この世界にはほろ苦さばかりではありません。
◯この事件、どこに向かう!?!?
このストーリー内で起こる事件自体がこの世界観ならではでワクワク。そしてだからこそ何を示しているのかが全然読めない。
そしてそれが分かったとしても、「じゃあ何でそうなるんだ……?」と新たな疑問が。
ひとつ真実を見つけても、それだけじゃ足りない。せっかく決定的なことを掴んでも、この手から転がり落ちる。
かなり七転八倒です、そこをハラハラしながら是非楽しんでもらいたい(笑)。
◯事件解決後もたっぷり描いてくれてる。
こういうのって、事件解決後の平和な描写は短く気持ちよく締めるイメージが私の中にはあって。
もちろんそれはそれで清々しくていいんだけど、この作品はそのあたりもボリュームあって新鮮で楽しかったです。
◯「世界を変える運命の恋」とは。
この作品、「世界を変える運命の恋」中編コンテストの優秀賞作品なんですよね。
この応募要項は私も見ていて(こういうの見るの好きww)、「“世界を変える運命恋”……これまた素敵で壮大なテーマだなぁ〜(めちゃくちゃ難易度高そう……( ̄▽ ̄;))」と思っていました。
まさかその優秀賞作品を読めるとは!(※買うまで知らなかった)
そして読んでみて、「あぁなるほど、これが“世界を変える運命の恋”なのか」ときちんと腑に落ちて。
恋がもたらす世界への作用を、見届けてもらえれば。
そんなワケで、感想というか紹介というか(笑)、させてもらいましたレディ・バレット(勝手にそう略してる)。
そしてここからがネタバレありの感想!!!
とは言っても、↑で言いたいことほぼ言ってるのでザックリとだけ( ̄▽ ̄)
以下ネタバレあり↓
◯2人だけの世界で完結してないのが好き。
もちろん2人だけの世界で完結するラブストーリーもあるにはあるんだけど(笑)、私個人は創作であっても“依存先はたくさんあった方がいい”と思うタイプなので、ハリエットの世界が広がり、またセブンスの方もハリエットだけに限らずこれから機械の友達や人間の友人ができていきそうで好きな終わり方だな、と思ったのでした(。-_-。)
あと1巻で手っ取り早くくっついてないのがいいですね!!こういうのは焦らせば焦らすだけいいんだから!!!(※あくまで個人の見解です)
◯サブキャラズが楽しい(笑)
個人的にはイライザとミックがお気に入りです!
イライザはハリエットへの愛情があるところが素敵だし恋愛小説好きなのもいいwww そして見た目がカッコいい(`・ω・´)
ミックは女の子って気付かなかった∑(゚Д゚) 富士見L文庫の公式Xでイラストを先に見てて……何ならハリエットと色合いが似てるから血縁関係あるのかなって思ってた……そんなことなかった……www
そんなミック、清濁併せ飲んだキャラクター造詣なのが面白い。
ハリエットに対して気遣いがないワケではなく、でも記事にできるところはとことん利用する。民衆の感情を煽るような記事を書きながら、無知や偏見で書かずきちんと下調べはする。
なのでかなり印象的でしたね! 正直創作におけるメインキャラじゃない新聞記者ってちょっと警戒しちゃうんだけど(笑)、これは面白い。
それからソフィアさん。
耄碌した老人を演じ続けながら、子ども達を助ける機会を窺っていたというのがもうすごい。凄まじい精神力を感じます。
彼女としてはもっと早く助けたかったと悔いるところがあるのだろうけど、この事件の解決に間違いなく、必要な人だった。あなたはとても格好いい女性です。
ハリエットのお母さんについて。
機械を嫌がるようになってしまいかなり極端な思考になってしまった人が電報を打てるようになったというのが感慨深いです。
アスター・オリヴィア夫婦について。
仲のいい夫婦だったんだろうなぁと分かります。いろんな思い出が微笑ましい(。-_-。)
そんなワケで、感想はこれにて!
新しい形となりましたが、私はこれで満足しています(笑)。
「あれ? 私の書きたい感想……そのまんまプレゼンにできるのでは……?」と思い至り、やってみました。楽しんでもらえれば幸いです。
今後もこの形にするかは分かりませんが(新作とか1巻目のならやるかも?)、また何かの感想でお会いしましょう。
余談。おいしいサンドイッチ食べれてえぇこっちゃと思ってたら同じ具材を毎日だったんかーいwww(そりゃイライザも心配するわ〜)



コメント