【再掲】『お狐様の異類婚姻譚 元旦那様と鬼の嫁入りに巻き込まれるところです』(糸森環/一迅社文庫アイリス)

一迅社文庫アイリス

鞭展開度:★★★☆☆
飯のうまさ:★★★★★
恋は星のかがやき:★★★★★

【あらすじ】
幼い日に神隠しにあい、もののけたちの世界で薬屋を営む雪緒の元夫は郷の長である白狐の白月。婚姻してすぐに離縁された雪緒は、復縁を求める彼が信用できずにいた。そんなある日、鬼の嫁入りの祭儀の混乱の中、雪緒が鬼にさらわれてしまう。追いかけてきた白月は、雪緒を取り返そうとするが――!?え? このままだと私が鬼の嫁にされてしまうってどういうことですか!?薬屋の少女と白狐の青年の、異種婚ラブ第3弾!

どうやらここ最近の私は糸森環ラッシュが来ているようです(笑)。というワケでお狐様3巻です。ちょうど今コミカライズがそのあたりに差し掛かってるのかな?

三雲初登場回です。思いの外その後も食い込んでくるキャラなのでおさらいしとこうと思い読み返しました。

……にしても種を知った上で読み返すと、あれこれ分かってそれはそれで怖いですな……( ̄▽ ̄;) 読み応え満点です。

 

以下ネタバレあり(4巻以降のことにも匂わせ程度に触れているのでご注意あれ)↓

 

 

 

 

 

雪緒は何で飯屋じゃなくて薬屋をやっているんだ。(頭抱え)

……となる冒頭です( ̄▽ ̄) お狐様は糸森作品の中でも群を抜いて飯テロだと思うんだ(真顔)。雪緒の作る料理、私も食べたい。。。

あんみつが食べたくて仕方なくなりました(笑)。雪解け餡って!!!! どうやって作るんだ!!!!! 雪緒も棗さんもよくあんみつトーク挟みながら鬼の嫁入りの話できるな(笑)。

 

今回は雪緒の作る”飯のうまさ”の秘密が分かるワケですが、これがのちの巻にて残酷な形でつながるのが糸森環節といいますか。。。それもまたいちファンとしては美味に外なりません(笑)。

(好きですよ、ばかばか)

これがかわいいこのシーンです(。-_-。) 糸森先生の描く恋する乙女が本当に愛おしい。。。全身全霊で恋をしているのがキュンとくる。……まぁこれものちに残酷な形で活かされるんですけどね……(遠い目)。

後は別のシーンになりますが

「とっても好きなんですもの……」

も破壊力がヤバイ(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ 鬼達に攫われているのに「好きです‼」と全力投球するところもたまらない。え、いいんですかこんなに女の子の恋の言葉をいただいても?(真顔)

 

さてもうひとつめちゃくちゃ触れたいこととしましては

宵丸さんがコワ過ぎるのよ。(真顔)

前巻までは白月よりずっといい奴という感じで(笑)安心できる怪だと思っていたのですが、まさかのここに来て……恐ろしいことをする……_:(´ཀ`」 ∠):

伊万里さんが全部やったと見せかけて宵丸さんの方が何なら計画性がすんごい。それを知った上で読み返すとところどころ宵丸さんの言動にぞわぞわさせられる。。。

雪緒の苗字を言い当てていたところが1番ぞわっとさせられたな~💦 そして私の苗字だったらどういう意味でどういう言霊が宿るんだろうって考えてみたり。……糸森先生、出版社さん、そういう本出してくれないかなぁ……!!!(笑)

 

そういえば雪緒は獣系の怪とは相性がいいけれど翼のある怪とは相性が悪いんだとか。……これは下の名前の方と関係あったりするのかなぁ?

ちなみにそんな考察とは関係なくカンで雪緒の本名を「ゆうき」と予想しています( ̄▽ ̄)。主人公の真名開放の時が楽しみです(`・ω・´)

 

伊万里さんのことは結構嫌いじゃないんだよなぁ。(笑)

雪緒にやったことは良くないし雪緒が「嫌い」ってバッサリ言い切るのもホントそれななんだけどねーwww でも何かキャラクター的には結構ハマるというか。雪緒から嫌われたら傷付くのもちょっとかわいげにすら思える……(笑)。あと白月はやめとけもホントその通りだなとwww 楓さんが気にあるのか~ってニヤニヤ(。-_-。)

彼女の梅嵐ヶ里での境遇も考えさせられるところはありますね。本当に、ここはこわい世界だ。

 

三雲はあまりにも美丈夫過ぎる。(真顔)

私的にはnewジャンルのイケメンでしたね( ̄▽ ̄) それでいて白月や宵丸さんなどなどとはまた違う稚いかわいげが。自分のこと「三雲」って言ってるのもかわいく思えるんですが、これも儀式や術的な意味合いがある気がする。

 

何か本当に、純真な恋心を雪緒に捧げているキャラだなぁと。……にしてもこんなに後々に食い込むほど重要キャラになるとは3巻を初めて読んだ当時思っていなかった……。白月に見事に化かされていたので。

あと鬼なのに角が生えていないのが面白い。作品によって”鬼”の概念が異なるのが面白くて比較するのが好きです(。-_-。)

 

雪緒の薬屋根性もホント好きです。伊万里さんをこき使ったり鬼達すらもこき使ったり……www 薬師を生業とする矜持だったり処世術だったりするんでしょうね。たくましい!

そしてこれが”不自然な優しさ”を生まないんじゃないかな、と思ったり。

 

沙霧さんは白月さんのこと蛇蝎のごとく嫌っている印象が強いんだけれど(実際そうなんだけどwww)、今回読み返してて実は白月のことちゃんと認めているというか、実は誰よりも相関図が見えているキャラなのでは……? と思ったり。

とあるセリフはのちの巻を知っているだけにヒッとさせられたけど……www

 

そんなワケで鬼の嫁入り編、楽しく読ませていただきました-(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

毎巻しっかり根を張って描いていてそれが後々にしっかり活かされている(しかもそれが想定外の方向に……!!!)んだなと久々に読んで改めて思いました(。-_-。) これからもついて行くぞぉ……!!!

 

そしてこれから4巻以降を読むという方へ。

4巻からが本番だから覚悟しとけよォ!!!!!!

 

余談。
「秋の日は釣瓶落とし」「あいにくの雨」……覚えた(。-_-。)

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