鞭展開度:★★★☆☆
“私達”の意義:★★★★★
あなたが恋しい:★★★★☆
【あらすじ】
身を隠すウィステリアは、遠く離れた弟子の身を案じていた。「ロイド……、いま君はどうしてる?」寂しくてもまずは失った魔法を取り戻す方法を探さなければと、隣国の商人・ジェレマイアと情報交換を始めることに。不遜な弟子とは真逆で「先生!」と呼びかけてくる人懐っこさと旺盛な好奇心に気を許しそうになるが、彼の商人らしい計算高さから何か目的があるように思えてーー。一方、社交界に戻ったロイドは、王女との婚約に決着をつけ、捕まってしまう。身動きのできない中、あらゆる手段を使って師匠を守ろうとするが?
「あなたと出会う前にはもう戻れない」
そばにいないことがこんなにも心細いーー孤独な元令嬢×天才肌の貴公子の師弟恋愛ファンタジー第7巻!
今年中には最新巻に追いつきたい……!!! そんな思いで読んで参りました。
本当は6,7巻の間で外伝の短編集が出てるんですが、続き気になってたので本編を優先しました。「続き気になる〜」って気取られながら短編集読むのももったいないのでね💦 そっちは最新巻まで追いついてから読むことにします。
さて、前巻から登場人物が一気に増え更に楽しくなってきた『恋した人は』。問題も膨らんできたんですが、それもまた読み応えですよね(`・ω・´)
以下ネタバレあり↓
……あぁーーーーーお客様!!!!! ジェレマイアルートに入られては困ります!!!!!!(汗)(汗)(汗)
……と、何かあせあせしながらもめっちゃエンジョイしとりましたwww ところで前巻感想でも言ってる「お客様」って誰なんだ?🤔←
という戯言はともかく、何かどんどんロイドの立ち位置がジェレマイアに上書きされてるようで私としては冷や汗ダッラダラです。……やっべこれロイドが帰って来たら……どうなるんだ……_:(´ཀ`」 ∠):
ジェレマイアはウィステリアを「先生」と呼んでるし何かデートもできちゃったしウィステリアのかわいい格好も見れちゃったりで……くっそぅロイドはまだウィステリアとデートしてないんだぞ……!!!www(同居はしてたけど剣いたしww)
ただ、焼き菓子食べてるウィステリアの挿絵での表情はかわいらしく、あの衣装もよく似合っていて、何だろう、こういう普通の幸せを感じられていることが、うれしくもありましたね。ジェレマイアにジャクリーンナイス‼︎
でも、ジェレマイアとの“気晴らし”を楽しんでいる一方でウィステリアはロイドのことを想わずにはいられない。ロイドがいたらどんな反応をしただろう、何て言うだろう、とつい考えちゃう。そこにウィステリアとロイドの関係の素敵さが詰まっているとも思いました。
ジェレマイアはアレかなー、ウィステリアのこと気に入ってるって感じではあるけれどまだ好きとまでは行っていないような気がする。……“まだ”ね?
でも自分が隣にいるのに他の男のこと考えられたらそれは気に食わないよってぐらいにはなっている。……ように見えた。
今回はそんなジェレマイアとサイカの対比も考えずにはいられなかったなー。。。ジョゼフィンの手記を読んでなお客観的で他人事なジェレマイアと、贄に選ばれた少女達の名前と年齢しか書かれていないリストを見て胸を痛めるサイカと。
生贄になったのはウィステリアただ1人ではなく。罪のない少女達が、ぽつりぽつりと。犠牲は連綿と続いている。
そのことを改めて突きつける回でしたね。
そして「ロザリーもこんな気持ちだったのだろうか」とジョゼフィンの手記から思いを馳せるのがウィステリアのいいところであり、この作品の丁寧なところ。
それでハッとしたんだけど、そういえば1巻読んでた頃はそもそもあらすじでウィステリアが未明の地に行かされることを知っていたから“ウィステリアに起きる悲劇までの前日譚”として前半を読んでいたけど、そうだよな、そもそも生贄になるハズだったのはロザリーなんだよな。
そしてそんなロザリーが記憶を失うぐらい強いショックを受けるのも理解できた。……まぁ……結局そのロザリーは“私達”側になっていないしウィステリアの墓の前で「ウィス姉様の分までブライトを愛すわ」的な発想になってんのが結構私的には「おん???💢」案件なんだが……もうしょうがないね、あの夫婦を許せないのは。
しかしてその夫婦にも因果が巡ってきている。
ウィステリアとロイドの帰還によって、ルイニング家の“完璧な幸せ”に少しずつヒビが入ってきたように思います。……いや、そもそも誰かの犠牲の上に出来上がった幸せは、既に綻びができていたのかもしれません。
正直今回は「ロイド、もしかして本当はブライトがウィステリアに何をしたのか勘づいている!?!?」……と思ったのですが、どうもそうではなさそう……???🤔
多分何があったかを知ったらロイドなら怒りを覚えるハズなんですよね。未明の地であれほど全身全霊でウィステリアを守らんとしてきた青年なのですから。
でもブライトに自分を勘当するよう願い出る姿は非常に凪いでいて、やっぱりまだ“あのこと”を知らないんだなと思ったのでした。みなさんどう思います?🤔
それからそれから、ロイドから突然届いた手紙。……扉絵このシーンだったのか!!素敵過ぎる!!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
そしてこれはもう……恋文じゃないですか……‼︎‼︎/////
こんなん悶えるに決まってるでしょーが!!!(※私が) ウィステリアがもだもだしてるのもかわいらしい……最高……(。-_-。) ……え、コレ燃やさないとダメなの?(真顔)
早く2人に再会してほしいと願わずにはいられません。……うん、まぁでも……ウィステリアの想い人が自分の父親だった件を、ロイドはまだ知らないワケなんですが……そしてロイドは自分が「唯一の弟子」ではなくなってることをまだ知らないんですが……(震)。
本編本筋としては、ウィステリアがとうとうカタフニアの存在を知りましたね。そしてジェレマイアはそれを追ってる身でもあるという。
ジェレマイアがカタフニアの信者である可能性は考えてはいたので、今回でその線は消えたと思って良さそうかな。
今回カタフニアの導師シャバハ目線が描かれたワケですが、それを読んで正直カタフニアにそこまで悪い印象は抱きませんでした。
……いや、やっていることは激ヤバなんだけど、そしてウィステリア達にとって厄介な存在になることは間違いないんだけど、他人を都合良く騙してお金儲けしたり、不幸に陥れることが、少なくともシャバハの目的ではないんですよね。
きっと神官として真面目に生きてきたんじゃないでしょうか。でもその生き方を覆すほどの理不尽が襲いかかってきた。何となく家族や友人を亡くすような大災害があったのかなと思っていますが、それは後々詳しくわかってくるのでしょう。とにかく、そんな経験から老体に鞭打って今なお立ち続けているような印象でした。
正直今のところは同情の余地がありそうに見えますかね。……ただ、あの……恐らくディグラであろう奴が目の前に出現したけど、そっから生きていけるんだろうか……www
それから「やっぱりまずいな」と思ったのが、ハワードの存在。
……いや、彼が本当にウィステリアの存在を嗅ぎつけられるかはともかくとして、彼からすれば未明の地から生きて帰って来た人間って、身分とか関係なくただの実験対象でしかないんですよね。だからやっぱり、ロイドとベンジャミンがウィステリアの存在を隠したのは正解だなと思います。ウィステリアってこっちじゃ罪人扱いだから、バレたら間違いなくラット扱いされる……そして永野作品だからその危機は迫っていると思っておいた方が良さそう……_:(´ཀ`」 ∠):
にしても、対ハワードでもそうですがこういう時のロイドの安心感って半端ないですよね。下手に嘘をつくような性分ではないけれど、堂々としていて彼なりの説得力をもって周囲を黙らせるのですから。
……対するベンジャミン見てる時のハラハラ感‼︎‼︎(汗) いやベンジャミンは悪くないんだよ、そういう駆け引きの場にいなかったんだし、純然たる学者なんだし……!!! 彼の奮闘は小声で「がんばれ‼︎」と応援しちゃいます(笑)。
ウィステリアも駆け引きは苦手ですが(ジェレマイアはウィステリアのことどこまで掴んでいるんだろう……)、サルティスがいてくれることが頼もしいです。
そしてそんなウィステリアは彼女なりの「やるべきこと」が見えてきたように思います。何ができるか分からないし、もっと他にやらなくちゃいけないこともある。けれど確かに、未明の地に送られ帰って来た彼女だからこそ、できること。ーー番人の制度を、終わらせること。
奇しくもベンジャミンの方で、ガサクの王子アサドの娘ティーンが、《尊き贄》に選ばれたとの情報がもたらされています。……他国とはいえ、ウィステリアと同じように、かつてのジョゼフィンやエリザベスのように、また罪もない若き娘が犠牲にさせられそうになっている。これには大きな意味があるように思います。
まだ魔法の習得の糸口も掴み切れていないウィステリア。拘束状態にあるロイド。ディグラらしき魔物も“こちら側”に出現して……本当に、これからどうなるのか。
次巻かその次あたりから事件が激化していきそうですね!!! これからも楽しみにしています。
余談。
サルティスいつかルーシーに絡まれてほしい(鬼)。


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