【再掲】『恋と悪魔と黙示録 身代わり写譜師と307音のビスケット組曲』(糸森環/一迅社文庫アイリス)

一迅社文庫アイリス

鞭展開度:★★★☆☆
お菓子作りたさ:★★★★★
恋に夢に、それから事件:★★★★★

【あらすじ】
「恋は魔物を殺すのですね?」 人と獣の姿を持つ神魔のアガルと契約し《名もなき悪魔》の名を書に記す朔使となったレジナ。秘密の恋人となったアガルと甘い日々を過ごしていたけれど、召喚師導院で殺人事件が発生! 事件調査に向かうことになったレジナは、そこで大好きだった亡き兄の面影をもつ青年召喚師と出会って――!? 一途な魔物とその主となった乙女&未来の幻魔王が織りなす、悪魔召喚ラブ★第四弾!

糸森環作品ラッシュ5冊目まで行った!! やったー!!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

……というのはさておき(笑)、『恋と悪魔と黙示録』大のお気に入り巻その①です。読み返してニヤニヤしていました(。-_-。)

アガルとの恋を始めたものの、甘いばかりではいられない、謎に事件に新たなる恋の苦難に過去の深い傷に。。。こうした奥行きが本当に魅力的な作品だなぁと改めて思いました。

あと各キャラのかわいらしさがすんごい‼‼(笑)

 

以下ネタバレあり↓

 

 

 

 

 

いやお菓子作りたくなるでしょーが。(頭抱え)

冒頭の方での木苺の焼き菓子をみんなでいただく描写がかわい過ぎてたまんなかった(。-_-。) お菓子作りが好きなので(私の場合混ぜて焼くだけの簡単なレシピに限りますが( ̄▽ ̄))読んでてウズウズしました。このお話を初めて読んだ時は趣味じゃなかったので自分の中での変化に何となく感慨深くもなったり。

最近作りたいのあるのに作れてなかったからなぁ……近々作ろ。

 

そしてリスト殿がかわい過ぎる……!!!

扉絵での表情がかわい過ぎる(。-_-。) ここまでどちらかというと堅物といいますか(笑)、生真面目であんまり笑ったりする印象がない方だったのでお菓子が好きだと告白するところでうれしい驚きでした。

それとホロゥ殿と友人だったから今すごく辛かったり、レジナと調査してたのをごまかす為にヴィネトっぽいことを言ってみたりと、人間くささがあちこちで見られてグッと惹き込まれました。……守護天使にこんな言い方失礼かな?(笑)

 

かわいいといえばもちろんバレクも(`・ω・´)

もっと前だとレジナに触られそうになって噛みついたり素っ気なかったりとあぁやっぱり神魔は自分の主以外に懐かないんだなーと思ってたんだけどこれは快挙(笑)。めちゃくちゃ食べ物ありきでレジナに懐いていてその図太さがかわいらしい。

あとヴィネトにビスケット食べられてショックで涙を流すあの挿絵が好き過ぎる……www レジナと頭おそろい感あるのも最高( ̄▽ ̄) というかバレクは文章での描写もかわい過ぎるんよ(笑)。

 

卿については、レジナの首を絞めたの怖かったよぅ……_:(´ཀ`」 ∠): あれは彼のルートならレジナの首がへし折れるバッドエンドだったんだろうなぁ……(遠い目)。そして多分それよりそこそこ前の何てことない分岐で運命が決まっていた系か。

それだけ深く踏み込んでしまったということなんでしょうね。2巻での”100年の恋”を遥かに超えて。

でも正直後半の挿絵でレジナとヴィネトが手をつないでるのめっちゃ好きでした……!!! 身長差‼ 体格差‼‼///// ひとまずバレクとの絆が壊れなくてよかったよかった( ̄▽ ̄;)

 

ホロゥの遺体にしばらく契約印が残っていた、神魔の温情で、というエピソードが、何気に胸に残っています。けれど今はその魂は神魔のもの。絆があったと捉えていいのか、冷酷だと捉えるべきなのか。

また、ホロゥが恋と任務の狭間で苦しんでいたというのもこの物語らしい痛みと幸福のように思います。

 

今回初登場のイリヤ様は結構好きなタイプです(笑)。

……私こう、口の悪いキャラ好きなんよなぁ……www レジナより年上らしいのですがレジナとのやり取りが等身大でかわいい(。-_-。) 何かクラスメイトっぽいよな。

あと、見た目も結構好きです。アガルやヴィネト、リスト達のように見るからに美青年だったり美丈夫だったりではないんだけど(召喚士導院の女性陣にもあんまり人気なかったようなwww)、何かあぁいう雰囲気? 好きなんですよね。妙にツボに入るというか。FGOでマンドリカルドやカドック好きって言えば伝わりますかね……?www

以前糸森先生がブログで「もし『恋と悪魔と黙示録』が乙女ゲームだったら」っていうのを書いてくださっていたんですが(乙女ゲーム好きの私大歓喜……!!!)その中にイリヤルートがなかったので欲しかった~~~~~!!! てなるぐらいお気に入りです( ̄▽ ̄)

 

ダン様とレジナの間に確かにあった情もまた心に残ったなぁ。。。

レジナは死んだ兄様に似ていたからっていうのもあったけど、お互い、確かに情はあったと思う。決別に至ってしまったけれど。

それでも、あそこでのやり取り何もかもが打算には思えなかった。

 

アガルはいつまでもそのまんま乙女でいてくれ……(生温かい目)。

彼の乙女語録がスゴ過ぎる(笑)。もうこれだけで日めくりカレンダー作れるレベル。

”恋”という言葉をまさに体現したようなレジナとアガルの言葉の応酬がもう好き過ぎる。でも乙女なのはレジナではなくアガル(真顔)。

 

レジナの方はというと、神魔との恋が罪なのかと悩んだりアガルの心が別の女性に向いたのではと苦しんだり亡き兄への想いに胸を痛めたり。。。人の心に終わりというのは本当にありませんね。恋が実ればそれでめでたしめでたしとはいかないし、世界が広がったことはいいことなのにだからこその葛藤もある。

そうしたところ深くまで踏み込んで丁寧に描いてくれる糸森先生のお話が本当に好きだなぁと。。。一体何度恋をさせてくれるんですか!!!(笑) 今後も楽しみです。

 

今回舞台となった召喚士導院、その設定も好き過ぎるんよ……!!!

音楽と絡めた設定が面白い。めっちゃワクワクさせられる。写譜師というのもまたときめくワード……(。-_-。)

学校とは違うんだけど、ちょっと学園生活感あって楽しかったです。……あとまさかの謎の真相が藻……www

表紙イラストもめちゃくちゃツボでした。レジナもアガルもバレクもかわいい、床に散らばってる楽譜がめちゃくちゃいい味出してる(`・ω・´)

 

今回も恋に謎に事件にと面白いところ盛りだくさんで大変楽しかったです(。-_-。)

このお話はレジナが主人公ですがアガルも主人公ですよね。人でない彼なりに世界を広げ、何かが変わってきている。人であるレジナと神魔であるアガル、変化のスピードや質は異なりますがだからこそ面白い。……いや、卿やリスト、誰もが変化の中にいる。

そんなことを噛みしめられた4巻でした。

 

そして次巻は私のお気に入りその②(これにて終了です(笑))である卿が!!!! たくさん活躍する巻!!!!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

感想が悶え狂うと思いますのでお覚悟を(笑)。

 

余談。
……レジナ……音痴なんだね……(生温かい目)。

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