鞭展開度:★★☆☆☆
矢神家大集合!:★★★★★
ホントの、幻:★★★★☆
【あらすじ】
わたし、モモ。今日から家族旅行なんだ。旅先で出会ったのは…実家に帰ったはずの矢神くん! まさかここ、ミコトバの里!? 矢神五兄弟にも会えて、楽しくすごしてたのに、マガツ鬼の集団が現れて大混乱。お役目のこと、ママたちにバレるわけにはいかないよ! なのに矢神くんから、里のとんでもないひみつを告げられるし、あの人の過去も知っちゃうし…わたし、一体、なにを信じたらいいの? 急展開の第5巻!
お久しぶりに5巻となります‼ 今回はモモちゃんが矢神君の故郷にお世話になる流れなんですが、前半はいみちぇんファンとして楽しい要素が盛りだくさんでありつつ、後半はやはりバトルモノなので(笑)波乱の展開に思わぬ葛藤、さらには衝撃の事実まで……とやはり盛りだくさんでありました(笑)。
モモちゃんと矢神君の距離感が縮まってきているのがまたにんまりですね(。-_-。)
以下ネタバレあり↓
文房師の里に行く流れ、まさかたまたまだったとは(笑)。
完全な秘境かと思い込んでいたんですが観光事業もやっていたんですかね……www しかし矢神君の初対面の時から察していましたがやっぱり古風だなぁ!!! モモちゃんもたじたじハラハラだしご両親はもっとたまげててオモロかったですwww
……というワケで、今回は矢神兄弟大集合です!!!✨
実は矢神君のお姉さん史さんは4,5巻の間のSSにて登場してるんですよねー( ̄▽ ̄) まさかのモモちゃんの憧れの書道家さんだったという……‼ 実は彼女が矢神君にとって1番の強敵ではないかと危惧しております(笑)。
ハジメ兄も既に出ているワケで、ここでは依ちゃん・樹君、初登場‼ イラストかわいい~……でも依ちゃんキツイな~( ̄▽ ̄;) モモちゃんがたじたじになるのは何だかすごく親近感。私は今の年でもそうなる気しかしない(遠い目)。
樹君の方はモモちゃんに悪感情を持ってはいなさそうだけど依ちゃんに遠慮してあんまりかかわらない、って感じ。
こうして兄弟5人揃うとそれぞれちゃんと個性があるんだけど、どこか芯がやっぱり似通っているというか、それがまた面白いですよね。見た目も似ているけれどそれぞれ個性があって。……うん、矢神家のあの、キリッとしてるけどキツ過ぎなくてちょっとやわらかさもあるあの顔立ち、好きだ……(。-_-。)(何の告白)。
さて、そんなワケで(どういうワケで?ww)今回の難攻不落は矢神君の弟妹です。
これまでは同い年の子と向き合う機会が多かったけれど(ハジメ兄の件については主に兄弟で向き合う話だったように思います)、今回は年下の子。またちょっとテイストが変わってこれまた面白い。モモちゃんもあんまり年下の子と絡んできてなさそう??? 気を遣ったハズが依ちゃんに突っぱねられちゃったり……( ̄▽ ̄;)
……あれ、でも今思い出したんだけど、確かあさば先生の別の作品『星にねがいを!』でモモちゃんがちゃんと先輩やれていたような……? 時系列あんまり覚えてないけど、いみちぇんのこの出来事よりは多分後だよね??? 今回の件を経てそうしてお姉さんやれてるんだとしたら何だか胸アツだなー(。-_-。)
あさば先生の話読んでてホント思うけど、こういう最初印象悪い子が彼らなりに成長して何だろう、作品として“許す”展開の作り方ホント上手いな~といっつも噛みしめています(笑)。……いや「上手い」って言い方するとエラそうなんだが‼ つい「上手い……!!!」って唸ってしまう気持ち分かってほしい!!!(笑)
そしてそれを感じている時の楽しさといったらない(。-_-。)
そして今回の話の業の深さもスゴかった(真顔)。
いみちぇんって、ザックリ言うとバケモノ退治の要素を含んでいるけれど(笑)、でも血が出たり死人が出たり(※今んところ)っていう、生々しくグロテスクな展開はないですよね。それはまぁ児童文庫だからでもあるだろうし、あと今回ハジメ兄の指摘にもあったように、モモちゃんが無意識の内にそういう攻撃的な“返し”を避けていたり。
だけど今回自分のやっていることは他者を殺す行為なんだと、モモちゃんが強く実感するワケで。
スゴイですよね、この罪の意識に持っていくエグさ(笑)。毎回グロテスクにはしない代わりに心にクるエグさを持ってくる……ふっ……いみちぇん、飽きさせないぜ……ゴフッ(吐血しながら)。
そしてそれで足を引っ張っちゃって、自分が恐ろしい行為をしていることを自覚しながらも今は弱さを飲み下して信じてくれている矢神君や類君の為に踏ん張る、っていうのがこれまたすごい……!!!
何だろうなぁ、ただ強くなっていくだけじゃない、たくさん傷付いているけれど今はこの戦いに向き合うんだっていう感じが大好きです。
さてもっと前に書くべきだったんですがww、類君久々登場もうれしい(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
……いやまぁ2冊ぶりくらいなんだけども‼ 読むのに間空き過ぎて久しぶり~って感覚にww
類君ホントいいキャラですよねぇ、自分のイケメンさを分かっておられる(笑)。そして矢神君をあんなに煽れる同級生、この子ぐらいしかおらんのではないだろうか……www
前回出てきた時は、別れ際にモモちゃんに矢神君が好き、みたいに言ってましたが、今はどうなんだろ……? ぶっちゃけ矢神君を好きな子の行動に見えないんだよなぁ。
どっちかというとハジメ兄とお似合いだな~と思いました(笑)。少なくとも、素直じゃなさ過ぎる類君の言葉をきちんと要約できておっきい心で包んでくれるハジメ兄は類君にとって必要不可欠な存在かと思います。それと2巻でのハジメ兄の吐露を思うと弟(匠)と自分を比べることなく等身大で今文房師をやれているのはハジメ兄にとってもいい傾向なんじゃないかなと。
類君のハジメ兄への照れに恋愛感情があるにしてもないにしても、この主従もまたいいコンビなのは間違いないなと思っています。特に「幼」から「要」って……何だそのいみちぇんアツ過ぎるだろ……‼‼(※全部コレを言う為の布石)
それでいて共に戦う仲間として頼もしかったですね。
類君はモモちゃんを奮い立たせるというか、発破かける人間なんだなと。前までは矢神君にその役割があるような気がしていましたが、今回同じミコトバヅカイである彼女からの厳しい激励がモモちゃんに筆を取らせる勇気を与えるんだなと感じました。
一方で矢神君が類君的なポジションから離れているのは、彼がモモちゃんの気持ちを理解できるようになった、いや理解しようとするようになったからで。
もうお役目なんてやらない‼ なんてモモちゃんはもういなくて、そんな矢神君に寄りかかるばかりではなく。そんなモモちゃん・矢神君の主従のバランスもまた愛おしいです。
……そしてまさかのま、まぼろし~~~~~~!?!?!?
すいませんこれが書きたくてつい。←
藤原千方、いや直毘千方、まさかの過去が判明。……いやもう頭パンクするって!!!!(汗) 私が居合わせていたらなっています(真顔)。
まさかこの長いシリーズのまだ5巻でこんな衝撃の事実がぶっ込まれるとは思わなんだ。……私はまだあさば先生のペースについていけてない……!!!www
マガツ鬼との戦いへの罪の意識、文房師の里の秘密、依ちゃんはどこへ⁉⁉ ……ってここまででもいっぱいいっぱいなのに(しかもみんな夜通し戦って疲労困憊でしょ⁉⁉)更にそんな重たいことが判明するとは……しかもそれがただの幻じゃない根拠だらけだとは……。
……と、こんなにも盛りだくさんなのに最後ちゃんと着地しているのがスゴ過ぎます( ̄▽ ̄;) とりあえずモモちゃん一家と矢神君とで無事に帰れててよかった( ̄▽ ̄;)
ただ、もちろん不安はいくらでもあるワケで。それを次回、モモちゃん達がどう答えを出して前へ進んでいくのかが気になるところです。しかも次の巻もう千方戦だって!?!?!?(汗)
そんなワケで、ハラハラで次の巻を読ませてもらいたいと思います。では。
……でまだ終われないんだわwwwwww
もうちょっとだけお付き合いください( ̄▽ ̄)
突然のりんねちゃん登場、マジでビックリした‼‼
しかもかわいい……千方先輩がお兄ちゃんしてるのもすっかり和んでしまった……!!!
この子が今主人公なんだと思うとなんとも不思議な気持ちです。今んところ、人間なのか鬼なのか分からない稚い女の子ですから。
アテンション!!!! 夜の山から矢神依を救出せよ!!!!!
……すいませんコレが書きたかった(笑)。今刊行中のあさば作品『サバイバー』より引用です(`・ω・´)
依ちゃんを見つけ出したモモちゃん、自分も不安で仕方ないのに依ちゃんを励ましててすっごくえらかった……お姉さんしてた……T ^ T
依ちゃん樹君の成長譚でもあってすごく素敵でした。……ていうか2人とも、まだ小1なのに自分の気持ちの言語化スゴイな‼www
……と、そんな感じで今回の感想はこのあたりで!(唐突)
次はボス戦だーーーーー(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
余談。
矢神君、「モモのことばっかり考えてたから幻が見えたのかと」みたいなこと素で言ってたな……?ww

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