こんにちは。今回は珍しく、コミック布教記事です。……いや小説の布教でも間違いないんですが(笑)。
昨今、少女小説のコミカライズが最早当たり前レベルでたくさん出されるようになったように思います。それも最近始まった作品から何年も前の作品まで!!! 少女小説がもっと広まったらいいなぁと思っていた身としては大変うれしい変化です。
ラノベは昔からコミカライズかなりされていたような気がするんですが、違ったらごめんなさい(笑)。
とにかくそんなワケで、小説をコミカライズしたものが大好きな私が、「このコミカライズがスゴイ!!!」……と、思った作品を勝手に紹介する記事です。無論原作の布教も致します(`・ω・´)
今回の3選の特徴としましては、
①コミックは現在1巻のみ発売されており、続きも連載中。
②私はどれも原作から入った勢です。
③そういやどれも女の子主人公だな。←
……といった感じです。2巻も楽しみにしているぞ~と応援する気持ちで――そして原作も最高なんだぞとエールを送る気持ちで――書いていきたいと思います。よろしくお願いします!!!
①『ユア・フォルマ』( 原作:菊石 まれほ , 原作挿絵:野崎つばた ,コミック:如月 芳規 /原作:電撃文庫, コミック:角川コミックス・エース)

【あらすじ】
孤独な天才捜査官。初めての「壊れない」相棒は、ロボットだった。
★第27回電撃小説大賞《大賞》受賞作!!★
最強の凸凹バディが贈る、SFクライムドラマが堂々開幕!!
脳の縫い糸〈ユア・フォルマ〉――ウイルス性脳炎の流行から人々を救った医療技術は、日常に不可欠な情報端末へと進化をとげた。
縫い糸は全てを記録する。見たもの、聴いたこと、そして感情までも。そんな記録にダイブし、重大事件解決の糸口を探るのが、電索官・エチカの仕事だ。
電索能力が釣り合わない同僚の脳を焼き切っては、病院送りにしてばかりのエチカにあてがわれた新しい相棒ハロルドは、ヒト型ロボット〈アミクス〉だった。
過去のトラウマからアミクスを嫌うエチカと、構わず距離を詰めるハロルド。稀代の凸凹バディが、世界を襲う電子犯罪に挑む!
第27回電撃大賞《大賞》受賞のバディクライムドラマ、堂々開幕!!
これが電撃小説大賞受賞作………………………………とゴクリとツバを呑み込んだ面白さでした。
私は女性向け作品を多く読むので、このブログを訪れてくださっている方もそうした作品を読む方が多いのではないでしょうか。というワケでそういった方向けなプレゼンになるワケなんですが。
正直女性向け作品が特に好きという方にも充分に楽しめる作品だと思います。
この『ユア・フォルマ』は近未来的な世界が舞台。女性向け作品ではあまり見ない世界観ですが、とっても読みやすいです。近未来にあんまり馴染みのない私でもハードル高くなく楽しめました。説明が上手いんだと思います(笑)。
刑事モノ、バディモノでありつつ、主人公エチカはいわば他人の記憶を見ることができるというファンタジーめいた要素もあります。なのでファンタジーメインで読んでる私も楽しく読むことができました。
とりあえずこの公式PVを観てもらえれば読書欲はMAXになるのではないかと(真顔)。↓
花澤香菜×小野賢章『ユア・フォルマ』PV【電撃小説大賞《大賞》】 – YouTube
PVだけ観てみると、女の子の主人公と愛想のいいイケメンという組み合わせは女性向け作品では珍しくないもの(笑)。なので、女性向け作品を中心に読まれる方にも気軽に手に取れる感じなんじゃないかな、と思います。
しかし近未来要素を巧みに織り込んだ刑事モノ、バディモノでもあるので、新たな世界に飛び込む感覚も得られるハズ。新鮮な楽しさがありますよ(。-_-。)
ヒーローであるハロルドはロボット、つまり人外。それ故に生まれるエチカとハロルドの齟齬、変化を楽しんでもらえればと思います。
そんな『ユア・フォルマ』の記念すべきコミカライズがこちら↓
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【あらすじ】
孤独な天才少女×機械仕掛けの相棒 新時代のSFクライムサスペンス開幕!
日常に不可欠な情報端末「脳の縫い糸」――〈ユア・フォルマ〉が普及した世界。
それは見たもの、聴いたこと、感情などの全てを記録する機能も持つ。
電索官エチカの仕事は、その機憶に潜り、重大事件解決の糸口を探ること。
しかし、“天才”的な能力を持つエチカに釣り合う人間はおらず、組んだ相棒を病院送りにしてばかり。
そんなエチカにつけられた新しい相棒・ハロルドは、ヒト型ロボット〈アミクス〉だった。だが、エチカにとって〈アミクス〉は大嫌いな存在で――!?
機憶に潜り、未知なる脅威にたどり着け!!
新時代のSFクライムサスペンス開幕!
とりあえず1巻を読んで思ったこのコミカライズ作品の醍醐味は大きく分けて2つ。
①溢れ出る”海外ドラマ”感!!!!!
②躊躇のない生き生きとしたギャグ顔!!!!!!
……いや他にもたくさんありますよ?www ですがそれはご自分の目で確かめてもらうとして。
まず①溢れ出る”海外ドラマ”感について。
この『ユア・フォルマ』、主人公のエチカこそ日本人なものの彼女が働く現場は完全なる海外。イギリスだとかロシアだとか。
その街並みがしっかり描かれていることも”海外ドラマ”感につながっているのですが、何よりも登場人物の描き方があまりにも外国人のそれ。なんです!!!
何というか、本当に外国人らしい表情豊かな描き方をしていて、仕草も「そうそう、海外ドラマで見たことある!!!」って見ててテンションが上がっちゃいました(笑)。エチカの相棒でありロボットのハロルドが特にそう。
原作を読んでいてもロボットとは思えないくらいユーモラスで頭が良くて思いやりもあってイケメン。なんですが。
コミカライズで彼を改めて見ると、本当にロボットとは思えないくらい表情豊かで面白いんですwwwwww 何というか、小説だと紳士的ユーモラス感だったんですがコミカライズだとあっめちゃくちゃ顔芸もなさるんですねという(笑)。
しかもそんなハロルドに対してエチカのヒロインとは思えない塩過ぎる表情がこれまた面白いんですよwwwwww 小説だともうちょっと素っ気なくあしらおうとしてる、ロボットが嫌い故の拒絶っていうどこか冷えたもの――そして痛みを伴ったもの――が感じられて彼女への興味が一層高まるんですが、コミカライズだとそういうのもあるけどコレ単純に調子のいいことばっか言うハロルド個人への「オイコラ」だろwwwwww となって本当に面白いです。
原作の笑いが「ふふっ」て感じのものならコミカライズの笑いは「顔wwwwww」……みたいなwww マンガの描き方なんて全然知らない素人なんですが構図での笑いの取り方も好きなんだよなぁ(笑)。
しかしもちろん事件に対する真剣さもしっかり描かれていて、その強弱、緩急というか、「シリアスなところはしっかりシリアスに、でも面白いところはしっかり笑かすぞ」みたいなのがスゴイんですよwwwww もう書きながら笑っちゃいます。
面白いところで面白いからこそ、真剣なところでのハロルドの鋭い推理にドキッとしたり、エチカの「それは本当に冷たい人間がする葛藤?」みたいな表情にグッときたり。……あれっコレもう②躊躇のない生き生きとしたギャグ顔も説明し終わってる? 終わってるな。
そんなワケでグダグダしたプレゼンになっちゃったんですが(笑)、締めるところは締めつつ笑えるところでしっかり笑いも取っていく罪なコミカライズです👍 私としてはサブキャラクター(かな?)のビガという少女に注目してもらいたいですねwwww 如月先生がイジり倒してるお陰でさらに彼女のことが大好きになりました( ̄▽ ̄)
②『平安とりかえ物語 居眠り姫と凶相の皇子』(大島 幸也 (著), 山本 風碧 (原著), 潤宮 るか (デザイン),BRIDGE COMICS)

【あらすじ】
私が皇子専属の宿曜師に!? 男装姫君×腹黒皇子の平安ファンタジー!
星を見ることが好きなあまり、昼寝癖のある大納言家の姫君・小夜。
すると宿曜師・信明の提案で、病弱な彼の息子と入れ替わり、女人禁制の陰陽寮へ入寮することに!
「男」と偽るも、星が学べることを喜ぶ小夜だったが、ついお使い途中に寝てしまい……物の怪憑きと噂される第一皇子に拾われてしまう!
しかも専属の宿曜師になれと迫られて――!?
ちなみに以前もこちらの作品のプレゼン記事を書かせていただきました。→コチラ。
その後、まさかの!!!!! コミカライズが決定して、あっという間に1巻発売に至るという。数年前の作品なのにこの新展開、神か‼‼‼ ……と、感激したのを覚えております。
平安時代、その貴族の娘が主人公。……ということで。
私個人は、結構苦手な世界観だったりします(苦笑)。
平安貴族の女の生きる道の少なさ、平安貴族の陰険さ、難し過ぎる平安時代の専門用語、知識などなど。そのあたりが苦手につながっちゃったんですよね( ̄▽ ̄;) 平安時代作品いくつか読んだんですが結構挫折しがちという。。。
しかしこの作品は平安に苦手意識のある私でも全力で楽しめました……!!!
平安貴族の文化やヒエラルキーに陰険さを感じて、肌に合わないなぁってなってた私なんですが――どうせ嫌がらせするならもっと派手にやれよ!!!!正々堂々戦おうや!!!!! と血気盛んな読者になりがち――そういうのを吹っ飛ばすくらい、主人公の小夜が明るくていい子なんです。
自由のない貴族の女という身分を悲観するばかりではなく、好きなものに夢中になってしまうタチで、天真爛漫というか、前向きというか。
何というか、どれだけ理不尽な環境に押し込められても心は自由なんだな、と思わせてくれる主人公です。貴族の娘なのに居眠りしたり歌が苦手だったりと、そういう残念な部分がこれまた愛おしい。
そして平安時代というと陰陽師というイメージが強いんですが(私だけだったりする?www)、この物語で扱われるのは宿曜師。そのあたりの目新しさや、小夜のとある才能の描き方が本当に素敵でたまりません。
明るく前向き、しかして人間くささも持ち合わせている小夜が自由の少ない平安の世でどんな風に夢を叶えていくのか――そして恋を咲かせていくのか――是非楽しんでもらえればと思います。
ヒーローについては……「気付いてる!?気付いてない!?!?どっち!?!?!?」てなることだけお伝えしておきましょうかね( ̄▽ ̄)
さてそんな『平安とりかえ物語』の記念すべきコミカライズがこちら↓
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【あらすじ】
私が皇子専属の宿曜師に!?男装姫君×腹黒皇子の平安ファンタジー!
星を見ることが好きなため、居眠り癖のある大納言家の姫君・小夜は、宿曜師・信明の提案で女人禁制の陰陽寮へ入寮することに!喜ぶ小夜だったが、ひょんなことから、物の怪憑きと噂される第一皇子に拾われてしまい…
小夜好きの私から言わせてもらうとですね。
小夜だ……!!!
……と一目見て大納得もとい感動するくらい、本当に小夜でした。
表情の生き生きした感じがね、もう本当に小夜なんですよ。かわいくって仕方ありません。表紙で大股開いて立ってるのがもうらしいというかwww
他のキャラについても語りたいのですが、コミック1巻の時点だと誰の思惑も分からない状態でネタバレになってしまうのであまり書けません!www でも、「この時点だと誰の思惑も読めないな」というのをしっかり描いてくださっていて、皆様なりに予想して楽しんでほしいです。私も2巻以降で他のキャラがどんな風に動き出すのか楽しみに待っています!
③『今宵、ロレンツィ家で甘美なる忠誠を』(八橋 はち (著),深見 アキ (原著), 冬臣 (デザイン),フロースコミック)

【あらすじ】
伝説の《黄金瞳》を持つ少女リタは人買いに捕まり闇市で競売にかけられてしまう。過去のトラウマで声を失い絶望するリタを競り落としたのはマフィアのボス、アルバートだった。「きみは僕の花嫁になってもらう」甘い囁きに従うリタだったが、彼が笑顔で人に銃を向ける冷酷な一面を知ってしまう! 危険なマフィアに迎えられたリタの運命は――!?
甘くなくて甘い恋模様、こういうのを待ってた。
……というぐらい、本当に好きな作品です。
もうここでハッキリ書いちゃいますが、主人公リタを買ったアルバートは、彼女を愛しているから迎えたワケではないんです。
そこには打算があります。そして人の嫌な部分を見てきて賢いリタはそれをハッキリと感じ取っています。
筆談でしか言葉を伝えられず、ましてや戦う術を持たない一般人であるリタが、どうやって”生きる道”を決めるのか。そこが1番の見どころだなと思っています。そしてその過程も、答えも、私は大好きです。リタはすごく格好いい女の子主人公です。
そして、愛のない婚約から2人の関係がどう変わるのか。そこもまた見どころですので、そちらも楽しんでください!!! と全力で言わせてもらいます。
1巻のみで終わり……なんでしょうか。作者さんが別の作品を出されたので。
でも私はいつでも続きを待ってるよ~~~~~と旗をふりつつ。
そのコミカライズがこちら↓
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【あらすじ】
伝説の《黄金瞳》を持つ少女リタは人買いに捕まり闇市で競売にかけられてしまう。
過去のトラウマで声を失い絶望するリタを競り落としたのはマフィアのボス、アルバートだった。
「きみは僕の花嫁になってもらう」甘い囁きに従うリタだったが、彼が笑顔で人に銃を向ける冷酷な一面を知ってしまう!
危険なマフィアに迎えられたリタの運命は――!?
どのコマ取っても顔がいい。……すいませんあまりの画力の高さに語彙力を失いました。でも本当に全員顔がいい。リタも闇市でボロボロの姿の段階で既に他に見劣りしない顔の良さでした。
これは挿絵とコミカライズのイラストでリタの違いを見ると面白いかな、と思います。あくまで個人的観点なんですが(笑)。さすがに中の絵を載せるのは違法なので表紙イラストで比較をば。
これが原作挿絵↓

これがコミカライズ↓
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……何というか、小説でのリタイラストは少女の名残が色濃いんです。挿絵でも、アルバートの甘い言動に顔を赤くするところはあどけなささえあって。
対するコミカライズリタは、”女性”という印象の方が強い。コミックを読んでいても、冷めた表情が多いなと感じました。これは小説の挿絵が全ページにつくワケじゃないのに対して(笑)、コミックはずっと絵がありますからねぇ。原作でリタが実は冷めた気持ちでずっといることをコミックでしっかり捉えているのかなと。
何というか、今回3つのコミカライズ作品を紹介してきましたが、『ユア・フォルマ』『平安とりかえ物語』のコミカライズが”足し算方式”であるとするならば、この『今宵、ロレンツィ家で甘美なる忠誠を』のコミカライズは”引き算方式”という印象がありました。
どっちがいいとか、どっちが悪いとかではなく。……というかそもそも小説もマンガもド素人なのであんまり深い意味はないと思って聞いてくれ……www
この『ロレンツィ家』コミカライズもマンガらしい遊びがあってそれも楽しいんですが、リタのどこか冷めたものの見方だったり、アルバートの本心を”見せない”(何故か原作を読んでいる段階から彼は”隠す”ではなく”見せない”という印象があります)言動的に、無駄を省いたような大人びたこの描き方はすごくピッタリだなぁ、とド素人原作ファンとして思った次第です。。。
それと、コミカライズの方が実年齢より上に見える印象がありますかね。みんな。それが海外っぽさを高めているなぁ、と読んでてワクワクしておりました。
そしてリタ推しの私的に比較して楽しい要素がもう1つありまして(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

またしても登場原作表紙イラスト(笑)。
この格好を、コミック内でもリタがしてるんですが。
確かにかわいい。かわいい……んだけど!!!
どこか着させられてる感があるんですよね……!!!
何かそれがリタの現状を物語っているようでして。”女性”への傾きが思いコミカライズのリタだといい意味で微妙に似合っていないというか、違和感があるというか。何かそれが私的にとてもツボなのでした。
大人めいたコミカライズの世界観に是非どっぷり浸ってみてはいかがでしょうか(`・ω・´)
……というワケで紹介させていただきました3作。どれも原作・原作挿絵・コミカライズすべて大好きで、正直ホントどれも読んでいただきたい(真顔)。
とはいえ活字を読むのが本当に苦手、読んでいると具合が悪くなる……なんて方もいらっしゃいますよね。コミカライズはそんな方にも勧めやすくてそういった意味でもありがたい展開です。読書が苦手な方の中にも、その物語の要素が入れられる。すばらし過ぎる!!!
そこからの勢いで原作も読めたぞー!!! ……なんて方が出てきてくれてもうれしいです(。-_-。)
他にも面白い楽しいコミカライズがたくさんですので、また紹介できればと思います(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
ここまでお読みいただきありがとうございました✨
余談。
共通点その④:どのヒーローもクセ者過ぎる(真顔)。