鞭展開度:★★★★★
あなたの為に:★★★★★
滅びはしない:★★★★★
【あらすじ】神毒を身に宿し、二藍を危険に晒してしまったため、深く自責の念に駆られる綾芽――。逢いたいと願うことさえ躊躇うように、女丁として身を隠し、凍てつく心をやり過ごしていた。ある晩……二藍との切なくも確かな邂逅が叶い、綾芽は再び前に進み始める。そんな最中、偶然にも再会した義妹の真白は「二藍」に目をかけられ、ある密命を負っているといい……!?
前回が怒涛の展開過ぎて続きすぐに取り寄せちゃったよ‼︎www 最近の私にしては珍しいです、連続で同じ作品の続きを手にするなんて……( ̄▽ ̄) それだけ気になって仕方なかった‼︎
そんなワケで読み進めた今回も泣いたよね……綾芽、こんな言葉は酷だと分かってる、それでもがんばれ。
以下ネタバレあり↓
綾芽と二藍、あれから1年近く会ってなかったのぉ(泣)(泣)(泣)
マジで綾芽がずっとツラそうで読んでいるこっちもツラかった。今まで二藍に示してきた明るい未来を夢見させることがどれだけ酷であるかも思い知ってしまった。これがまた巧みな展開です。
そうして、二藍が作品前半で何故あれほど傷付けられても平気な顔をしてきたのか、甘い夢など見なかったのか、自分が綾芽に嫌われてしまうんじゃないかと些細なことでも気にしてしっていたのか、ここまで読んでより納得がいったというか。きっと読んでる私も、二藍の心の傷を見誤ってたんだろうな。。。
そして更に、高子の指摘で気付かされたことが。
「綾の君はやさしいようでその実、厳しい娘ですよ。あの娘は、春宮に逃げも諦めも許しませんでした。戦えと活を入れ、自らも挑み続けた。その真心に、春宮も見事応えてみせたではないですか。あれはそのような夫婦なのですよ」
……確かにィ!!!!!www
なるほど綾芽が二藍にやってきたことって「優しい」ではなく「厳しい」だったんだな……www 綾芽のそういう部分を「優しい」という生温い言葉に包まないこの作品、好きだ(。-_-。)
それでいて、ただ二藍に厳しいんじゃなくある意味自分にだって厳しく、彼の為にたくさんの困難に挑んでいってたんだよな。何それ格好いい女過ぎる。
そしてそれに応える二藍も本当にすごいんだよ。そこから今「諦めない」二藍になっていることも本当にすごいんだよ。
でも、常子ですら“あの日”の二藍を夢に見るほど、神になりかけ体をあちこち切り裂かれた二藍の姿はショックが強いものだったんだよな……。
そりゃ綾芽はもっとダメージ食らって自分が何をしたいのかすら見えなくなるほど動けなくなる筈だよ。女丁として働いてるだけ本当に偉いと思う😭
でもそんな態度じゃ斎庭では通じない。
「なら訊くけど、あんたはどうしたいんだい。こつこつ手堅く働いて家族を養うのか、それとも認められてのしあがって、役付き女官でも目指すつもりなのかね? どんなふうに生きていきたいのか教えてくれよ。あんた、それがひとつも見えないんだよ」
女官が綾芽を春宮妃だと知らずに上司としてした指摘は正直、正しい。
こうして綾芽が位の低いところに自ら下りたことで、この斎庭では本当にたくさんの人が働いているんだと改めて実感できたし、やっぱり斎庭でそれなりの地位に就くにはそれに見合った実力や強い意志が必要なんだなと改めて思いました。
きちんと人となりを見て選んでいる。それがこの斎庭です。組織としてこれほど正常な形を保っていることに改めて感動しました。
まぁそんなクリーンな組織を内部から崩壊させたのが有常なんですけどね💢💢💢💢💢
絶対コイツが偽二藍だと思ったわ‼︎ マジでやってくれたな。。。
山枯れを起こすのとかが目的ではなくとにかく大量に神を招くのが目的、いや手段だったのは本当に顔面蒼白モノだったわ……。そうして規定の量を超えさせ、定神に滅国を命じてもらう為とかホント。ホントお前マジで。
あの玉央には敵わないからって、そこを知恵をもって抗うのが斎庭でしょうが………………………………………………。
実際に斎庭を見てきてる感じではないからこんなことができるんでしょうかね。。。そう思うほどに悲しく、悔しい。斎庭はそんなことでめげる人達の集まりじゃないと知っているだけに。招いた神の数が規定の数を超えてもなお最期まで務めを果たすと覚悟を決めてる大君とは大違いじゃないですか。そんな大君だから鮎名も彼を心から慕い最期までついて行こうと決めたワケで。
けれど私もまた王族じゃないから、そういった立場を経験したことがないからこそ、そういう風に有常に嫌悪ばかりが浮かぶのかもしれない。二藍は同意こそしないものの理解はできていた。そして自分を慕ってくれていた弟に情があったからこそ本気で悲しんだ。
でもやっぱり何も知らない娘達の命を弄んだのは腹立つなぁ💢💢💢 自分が死ぬ覚悟はできてるっぽいだけまだ敵役の中ではマシな方なんだけどさぁ💢💢💢
……やっぱ他人の命は好きなだけポイする癖に自分の身はかわいいですが1番腹立つからなぁ……(遠い目)。あと加害者の癖に被害者ぶる奴な💢💢💢
にしても、ここに来て玉央の手の者ではなく玉央と手を組んでるワケでもない奴によって兜坂が一気に終末に近付くとは思いも寄りませんでした。……お、お前(※有常)に構ってるヒマないのに……!!!(汗)
でも、何か二藍が「自分も綾芽も国も救う方法」(※読者にはまだ明かされてない‼︎💦)を羅覇やら鮎名やらに提示していた時にそれは最後の最後の手段的な匂わせしてたんで、あぁコレ国が一気に追い詰められてもうその手段使わざるを得ないやつだ……て思いましたよね……😅 きれいなフラグ回収でした。
それでいて、この1年近くを羅覇と十櫛は八杷島の書物も兜坂の書物も紐解いて綾芽と二藍2人ともを救う方法を探してくれてたんだよね💦 本当にありがとうそしてお疲れ様でした💦💦
そこまで調べ上げてひとつのヒントすら見つけられなかった時の2人の徒労と絶望を思うとほんと労わりたさがすごい……_:(´ཀ`」 ∠):
けれど二藍揺らぎません。
神力の量? について羅覇と十櫛と話し合ってたよなぁ……二藍は一体何に気付いたんだろう。これだけ長い間、いろんな国が知識を蓄え数多の賢き人々が知恵を絞ってもなお辿り着けなかった気付きとは、一体。
何でそんなことに二藍が気付けるかって言ったら、彼が神ゆらぎで、生きることも人になることも諦めていないからなんだろうなぁ……。そんな彼が見つけた活路とは。続きを読むのが楽しみです。
あと魔力とかこの作品で言う神力とか、数値化しない方がロマンがあると思ってる派なので計測する術がないのすごくいいですね(笑)。
さて、希望を諦めない二藍と本当に久しぶりに言葉を交わせて(あの距離でも神気が影響を及ぼしていたのにそれを綾芽に悟らせなかった二藍、本当に愛だ……‼︎)ようやく無理矢理にでも自分を動かすことを決めた綾芽(これも愛……‼)。そんな彼女に待ち受ける試練、それが「人定めの儀」です。
その最後の課題がこれまた面白かったですね‼︎ 本当に、ずっと“神招き”で楽しませてくれるこの作品……!!!
その内容も面白かったし、そこで起きた緊急事態もめっちゃ読み応えあったし、真相もまたスゴかったなぁぁ……‼︎‼︎ まさかここでのアクシデントが意図して起こされたものではなくたまたま本当の陰謀に引っかかってくれたとは誰が思おうか。
そしてここで皆の命を守れるのが綾芽しかいないって展開なのが震えます……!!!
でもそれだけじゃやっぱり立てなくて(だって綾芽のせいで(周りはみんなそう思ってはいないけど)1度国が滅びるところだった)、それを尚が颯爽と二藍の言付けを届けに駆けつけてくれるってのがもうシビれる(笑)。
そうして春宮妃として立ち上がった綾芽の神鎮め……、いや力技過ぎる‼︎‼︎www
でもあの恐ろしき神を前にして「いいから受け取れ💢💢💢」は相当な胆力がないと無理なんよ!!!
それに、結局この儀式のルールに則ることが最も重要なんだから、そこで小難しく考え過ぎず、怒りでそのルールすら忘れてしまっている神にルールに則って強行突破したのはものすごく理に適ってると思うんだ。……でもあのやり方は、綾芽にしかできない気がする……www
さて、ではその流れで今回ものすごい印象が変わったキャラクター、真白について。
正直前回前々回とあんまりいい印象がなく、この巻でも前半あまりいい印象がなかったのですが、ただの奢った愚かな娘ではなく、神招きの才はあったし綾芽が「綾の君」だと見抜いたのは賢い証拠だと思います。
それでいて、本当は綾芽のこと大好きだったんだなぁ……。でもその気持ちを故郷で歪まされた面はあったというか。まさか那緒にも綾芽にも嫉妬しているとは思わなかった。
死罪に値する間違いを犯してしまったけれど、最期は自分の意志で戦ってくれました。彼女の最初で最期の神招きは忘れられません。
……ねぇ、本当に死んでしまったのかな……。一命は取り留めたって信じたいよ……。
そんな真白と尚のやり取りがまさか見れるとは。
もう那緒ではないから真白のことも認識してないんだろうなって思ってただけに何かもういろいろ、ズルイよあんなの。・゜・(ノД`)・゜・。
「あなた、あの人たちのそばに生まれたのが不幸だったわね。ものさしがくるっちゃったのよ。あの人たちみたいじゃないから、自分がちっぽけだと思ったのかもしれないけど、あなたは普通の女官の中ではかなり出来がいいほうじゃない? ずっと努力してきたんだって、すぐにわかるもの」
まさかもう神になってしまった那緒──尚が、真白にこんな風に言葉をかけてくれるなんて思いもしませんでした。「綾芽の妹」、なんて呼び方もしてたのに。
こんなに間違いを犯して、こんなに傷付いて、どれだけ痛くて苦しいか想像もつかないくらいなのに、それでも、血を流しながら真白は自分が本当に欲しいものを知った。それが満たされたのを感じた。
そうして綾芽の為になる神招きをできた真白はさぁ……正直もう、格好良かった。そうなんだよ、結局斎庭の人達みんな格好いいんだよ。
「……よい神招きだったわね、真白」
尚が最後にそう言ったのがもうさぁ!!!! もうさぁ!!!!!(泣)
……そしてそうか、綾芽は真白と血がつながっていなくとも最後は本当の意味で姉妹になれたけれど、血のつながっている二藍と有常は決別してしまったんだな……。なかなかに辛い対比です。
真白の「お姉さま」って呼び方、最後にはもう大好きになってたよ。
そうして真白の努力もあって(にしても今回、尚大活躍!!!)有常捕縛に物語は進むんだけど、やっぱこの有常見てると二藍の言ってた神力の“量”の話、ますます現実味を帯びてきたな……。
だって有常神金丹呑んでも死ななかったもんね。神金丹懐かしー( ̄▽ ̄)
そうして二藍は何かしらの思惑もあって綾芽の中にある膨大な神気を受け入れ、姿を消す……。
いやでもコレは絶対バッドエンドじゃないですね‼︎ そうだとしても今はまだ違う。
二藍が羅覇に十櫛、鮎名に話した策とは一体何だったのか(恐らく大君あたりも知ってるんだろうな)、二藍は神になる時何故夢現神を呼んだのか、これで綾芽は物申の力を取り戻せたのか、鮎名が示した“半年”の猶予で何を為すべきなのか……。すべては次の巻、最終巻にて分かることですね。届くの楽しみ〜✨(この巻読み終わってすぐポチりました(笑))
恐らく二藍は兜坂に滅国を命じるまではまだ正式に神じゃない。きっとそこにチャンスがある。そして今回たくさん絶望した分、二藍に励まされた分、今度は綾芽が、がんばる番。斎庭の皆で、二藍を取り戻す番。
『雨断つ岸をつなぐ夢』ってサブタイトルがこれまた響くよなぁ〜……‼︎‼︎ こういうの大好きなので毎巻サブタイトルあって章毎にタイトルあるのも眼福(読福?ww)でした(。-_-。)
「オレ達の戦いはここからだ!」で打ち切りになってない締めくくり、それが今回の『神招きの庭』でございました(笑)。
これはもう見届けるっきゃない‼︎ ということで、最終巻届いたらすぐ読みたいと思います‼︎
余談。
前回賊を喰い殺した狼神を尚だと思いかけたって書いたけど、そーだ尚は血肉を喰らいたいんじゃなくて血がいっぱい流れるのを“見たい”神だった〜☆ ……いやそれも怖‼︎‼︎(汗)

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