【再掲】【布教】あけましておめでとうございます!! というワケで糸森環作品読もうか!!!←

一迅社文庫アイリス

めちゃくちゃ遅くなりましたがあけましておめでとうございます。去年はこのブログを立ち上げまして、無事年明けもこうして書くことができております。今年もよろしくお願いします。

さて、新年一発目何書こうかな〜と考えた結果、ほぼ即決で私の大好きな糸森環作品への愛を叫ぼうということになりました。

私はどの作品の感想でも必ず「鞭展開度」なるものをMAX★5で判定していますが、この「鞭展開」という言葉はその糸森先生がブログで使っていたものです。

人外の人でないが故の人の道理から外れた残酷さ、恐ろしさ。人間という生き物の、異端児を排除することへの容赦なさ、どこまでも利己的な狡猾さ。

そうしたものを剥き出すように描き、そしてまたそれを受けたキャラクターの心が上げる悲鳴を容赦なくキャッチする。それが糸森環作品から受ける私の印象です。

しかし、そうなる過程として世界観や人物像をすごく緻密に行き渡らせていて善にも悪にも惹き込まれるし、何よりそんなキツくてツラくてたまらない中で何かを掴み取ろうとする主人公が何度も胸を打ってくれる。だから糸森環先生の作品を愛して止まない。

既に糸森環作品を読んでいる方にも、読まれていない方にも楽しんでいただける記事を目指して書かせていただきますね(`・ω・´)

そう、愛のままにワガママに……!!!

 

……とはいえこちらも気楽な気持ちでやりたいので( ̄▽ ̄)、ひとまず今回は無事完結している長編シリーズ、もしくはこれから長編シリーズとなるくらいには続いている作品をサックリめに紹介しようかと。

というワケで、とりあえずこの3作品を基礎科目と思って頭の片隅にでも留めてもらいたい(真顔)。

 

①『花神遊戯伝』(角川ビーンズ文庫)

鞭展開度:★★★★★
神世の運命を覆す:★★★★★
恋をする:★★★★★

【あらすじ】
「流血女神伝」の須賀しのぶ推薦‼ 閲覧数750万の人気WEB小説家ia(イア)初登場‼どこにでもいる、ごく普通の女子高生だった。昨日までは──目を開けたら異世界だった主人公、知夏(ちか)。そこで知夏を助けてくれたのは、格好いいのに暴君的で、体罰上等な美青年、胡汀(こてい)だった。現代っ子でヘタレな知夏だけど、なぜか呪いの式陣(しきじん)も簡単に解いてしまって!? 「この阿呆鳥、それほどまでに調教されたいか」神様にだって立ち向かう、常識外れな少女の伝説開幕!! WEBで750万PVの大人気作家ia、新ペンネームでビーンズ文庫初登場!!

私が大好きな糸森環作品No.1!!!!!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

あらすじを見ても分かる通りの異世界トリップモノ。でございます。

しかし私の個人的な★5判定でお分かりいただけるように、普通の女子高生である主人公・知夏にはあまりにもむごい世界。

ハッキリと身分差があり、位の低い者の命は木の葉のように軽く。妖めいた化け物が無慈悲に人を襲い。神々もまた憎しみに身をやつす者もいる。

現代日本で生きてきた故の強みなんて1つもありません。全部この異世界にとっては弱みにしかならない。

しかしそんな残酷な世界の中でも、強烈に惹きつけさせるのが糸森環先生のスゴイところ。

とにかくこの世界に生きる登場人物のセリフまわしが魅力的。本当に読んでて異世界に引っ張られていく。その中でも特に好きなセリフが、

「この世はむごいぞ、娘。だから生きる価値がある」

もうこれこそが『花神遊戯伝』そのものを表していると言ってもいい。

あまりにも緻密に作り込まれた和風ファンタジーの世界が好きな方には是非知ってもらいたい。

唯一注意事項としましては、1巻だけ地の文が読みづらいことでしょうか( ̄▽ ̄;) 全部主人公の知夏視点で話が進むんだけど、1巻はいきなり異世界に飛ばされてめちゃくちゃパニクっててウルセェですwww 2巻からはちゃんと読みやすいですので……!!!

こちらは全11巻(本編10冊+番外編1冊)となっております。きちんと完結しているので安心して読み込んじゃってください(`・ω・´)

 

②『恋と悪魔と黙示録』(一迅社文庫アイリス)

鞭展開度:★★★★★
謎めいた異世界度:★★★★★
ときめき度:★★★★★

【あらすじ】
「あなたは特別。契約して差し上げる」悪魔の名を記した書を複製する森玄使であるレジナ。ある日、彼女は教会内で美しい獣型の高位の魔物を召喚してしまう。慌てて自室に獣を匿うけれど、聖祭の《神の花嫁》候補が悪魔に襲われる事件が発生! レジナは囮役として花嫁の身代わりをすることに――。そんな中、彼女の危機に美青年に姿を変えた獣が契約を迫ってきて…!?一途な魔物と乙女が織りなす、悪魔召喚ラブファンタジー!

1巻読んだ感想はこちら。

 

打って変わってこちらは洋風ファンタジーであります。信仰厚い国ネクシャベルトを舞台に、本当に悪魔や神が住まう世界観が緻密に練られている。

そしてそしての人外×人の恋模様たるや!!!!!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

タイトルに「恋」とつくだけあってレジナ(表紙の黒髪の少女)とアガル(表紙の赤髪の青年)らしい恋模様がくり広げられています。唯一無二のときめきがここにあります。

ちょっとだけ触れておくと、レジナの心のこもった言葉にアガルが照れて「もう、熱い!」なんて言いながら自分の頬を両手で包み、それを見てレジナも恥ずかしさに耐えられなくなるなんて感じです。

これだけでときめいたあなた、毎巻何度でもこうしたときめきがくり広げられるので是非読んでみて(暗黒微笑)。

 

そしてそしての設定がもうワクワクしませんか!?!?!?/////

悪魔の名を記した書物、聖陰書。悪魔の名を調査し、聖陰書に記す朔使。聖陰書の内容を書き写した書物、聖沌書。その書き写す作業をする森玄使。

これらにオッとなったら読んでみてください。最初の一文からあなたはもう虜になります。

日常パート・調査パート・バトルパートって感じでそれぞれ面白いですよ。ほんとゲーム化してくれ絶対それも面白いから……!!!(笑)

 

こちらはもうしっかり完結しておりますので徐々に高まる恋模様とこの世界の深淵に沈み込んでいく感覚にガッツリ溺れちゃってください。

こちらも全10巻(本編9冊+番外編1冊)とボリューム満点で完結しておりますので、じっくり読み込むもよしガッと一気に読むもよしです✨

 

③『お狐様の異類婚姻譚』(一迅社文庫アイリス)

鞭展開度:★★★★☆
もののけめいたからくり:★★★★★
恋狂い度:★★★★★

【あらすじ】
「嫁いできてくれ、雪緒。……花の褥の上で、俺を旦那にしてくれ」幼い日に神隠しにあい、もののけたちの世界で薬屋をしている雪緒の元に現れたのは、元夫の八尾の白狐・白月。突然たずねてきた彼は、雪緒に復縁を求めてきて――!? ええ!? 交際期間なしに結婚をして数ヶ月放置した後に、私、離縁されたはずなのですが……。薬屋の少女と大妖の白狐の青年の異類婚姻ラブファンタジー。

①『花神遊戯伝』と同じく和風ファンタジーで異世界トリップモノ。しかしこちらの主人公は幼い頃に神隠しに遭いこの異世界へ来て、そのまま10年以上(※推定)そこで暮らしている子です。

なのでこの怪(妖、妖怪だと思ってもらえれば)だらけの世界に数少ない人間の1人として生きてきた主人公・雪緒。その為こちらの世界の常識や裏の意味を知っているタイプの異世界トリッパーでございます。年季が違う(`・ω・´)

 

さらにさらに!!!!あらすじにもある通り元夫婦である雪緒と白月の攻防戦がたまんない(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

とても甘やかに優美に、そして時にかわいらしく白月が雪緒を翻弄していきます。雪緒はそれに対して翻弄されながらも翻弄され切らずに頑張っていくワケです。時に女の子らしく、時に聡く。

そのやり取りにたまんなくなっていってほしい一方、年季の入った異世界トリッパーとはいえやはり雪緒は“人間”。鞭展開に定評のある糸森環先生はやはりその部分をしっかり抉ってくるのです………………………………………………。

とりあえずまずは1巻を読んでほしい。最後のあたりで絶対ビックリするから。そしてこの『お狐様の異類婚姻譚』の何たるやを知るから。そうなったら最後続きを読んでいくしかない(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

化かすのが上手なお狐様と、この異世界の何なるやを知ってる賢しい人間の少女ならではの攻防戦の妙を存分に味わって。

そしてそしてね……本当に4巻が衝撃的なのよホント……(遠い目)。

現在5巻まで発売しており、これからも続くと思われます(`・ω・´) 今からでもリアルタイムで追いませんか✨

 

さらにさらに!!!!!!

こちらコミカライズもしておりまして、かわいらしいイラストでいなる先生が『お狐様』を表現してくださっています。原作ファンお墨付きの魅力的なコミカライズなのでこちらも是非。

現在ちょうど原作1巻の内容までコミックが発売されております。続きも更新されているので2巻の内容もコミックで読める確定で現在私は幸せであります。

先に原作を読んでコミカライズを読むもよし、その逆もよし。それと読書が苦手な人に布教するのにやはりコミカライズは有効……(暗黒微笑)。

 

 

……というワケで紹介してまいりました糸森環作品3作品、いかがでしたでしょうか。

何か1作でも心に残って、糸森環ワールドに飛び込んでもらえたらなぁと思います。

 

私なんかはもう鞭展開があるのが好きと豪語するくらいには性癖出来上がってるんですが(言い方)、本当に、決して、どれもただツライだけの話じゃないんです。

心がガラスのように粉々に砕け散っても、その中に確かに小さな光が残っているんです。それを葛藤の先に見つけて拾い上げて、ぐっと握り込んでまた立ち上がるだけの強さを、どの主人公も持っています。

人間なんだから、傷付くのなんて当たり前。無様な真似をしてしまうのも当たり前。そこから先が彼女達の本番。

世界の命運は、だからこそ彼女達に託されるのです。

 

余談。……いや、そこまでツラくなくて面白い作品もたくさん出してますからね!?!?!?wwwww(いつかそっちもプレゼンしたいなぁ)

 

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