191.『傷モノの花嫁3』(友麻碧/講談社タイガ)

講談社タイガ

鞭展開度:★★★★☆
隊長格集結:★★★★☆
私にできることを:★★★★★

【あらすじ】
「皇國で一番幸せな花嫁にしてやる」公爵家事件を乗り越え、菜々緒への愛を誓った夜行。二人は浅草の名門・菊大路家に招かれ、大江戸花火大会を訪れる。陰陽寮が五行結界補強の花火を打ち上げる重要な儀式。失敗は絶対に許されない。だが、禁術を操るあの男が襲撃を企てているようで――。警備にあたるため、夜行の陰陽学校の同級生や元上司など、陰陽寮の隊長陣がついに皇都に集結する!五行結界動乱編、開幕!

遂に隊長格集結!! やったー!!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ バトルマンガのアガる展開が女性向け作品でも見れるなんて……‼︎‼︎✨

つまりストーリーとしてはそれだけ由々しき事態が迫っているということです。このあたりの緊張感にも読者としてはテンション上がりまくりでした。そしてそんな緊迫した状況の中でも菜々緒の芯の強さが輝きます。

 

以下ネタバレあり↓

 

 

 

 

 

「大丈夫。あなたの子は、わたくしが産んであげますからね」キッショ〜〜〜〜〜!!!!!!

……すいませんコレがインパクト大過ぎてどうしても最初に上げたかった……www マジでコレは鷹夜がかわいそうだしこの事情を知っていたから2巻読んでてもそれほど嫌悪感や警戒心がなかった。彼の事情を知らずに読んでいたら多少嫌いから始まってだんだん感情移入して好きになっていったんだろうな。。。

今回の大事件、紅椿家の家族の歪みが最悪の形で決壊して多くの人の命を危険にさらすほどの大惨事になったというか。。。コレはマジで業が深い。でもだからこそ、夜行が大妖怪(実の母親)討伐よりも菜々緒救出を優先することに説得力が生まれるんだよな。マジで友麻先生すんごい。

そして夜行も言ってたことだけど、夜一郎や夜行(他の妹2人も含まれるのかな……)が鷹夜1人に朱鷺子のケアを背負わせていたツケがまわってきたという感じ。マジで後でみんなで鷹夜労ってくれ。お父さんがお見合いの話持って来た時本当にうれしそうだったの思い出して泣けてくるT ^ T

 

一方菜々緒は朱鷺子の暴走と武井の策略によって攫われてしまうワケだけど、その時の菜々緒が本当にすごい。

 夜行様が母上である朱鷺子様を、討つ。それがどんなに悲劇的な結果であろうとも、何も知らない私は口出しなどできる立場ではないのだ。
 だからこそ夜行様のお側にいたい。
 こんな時こそ、お側にいなければならなかった!
 それなのに私が攫われて、きっと今頃、夜行様に余計な心労を背負われせている。
 こんな形で足を引っ張ってしまって、本当に情けない……っ。
 何をしてでも、夜行様のもとに戻らなければならない。

この英雄の妻としての覚悟だとか、夜行が自分に愛情をたくさん示してくれたからこその慢心ではない愛されている自覚、自分もまた夜行を想い彼の為に何だってやりたいんだという思いがたくさん伝わってきて、あぁ、夜行の妻は本当に菜々緒しかいないなと、改めて実感する。

自分を攫った武井に夜行の元へ帰してくれと訴えるのも、我が身かわいさではなく、ひとえに夜行を1人にしたくないから。本当に、友麻先生の描く誰かを想う少女はこんなにも格好いい。

 

そして武井の目的が判明。……それは大天狗に攫われた妹の代わりに菜々緒を差し出すこと。

この事情を前もって知っていたから、これも2巻の感想の時ノーコメントにしたんだよね〜💦 こんな事情知っちゃってたら嫌いになんかなれなくてさぁ💦💦

まぁでも知らずに読んでたら、嫌いというか怖いってなってただろうな〜と思う。何考えてるのかよく分からなくて得体が知らなかったからね、ここまで。。。まぁでも鷹夜が朱鷺子に「気持ち悪い」と言っていたのを「そりゃそうだろ」みたいになってたので感覚は割とまともなんやな、にはなっていたかもしれん……www

深い事情まで知っているワケではないから次回くわしく知れそうなのでそこも楽しみ。

 

にしても妖の花嫁って具体的にはどういう意味なんだろう。。。「花嫁」と聞こえはいいけれど実際は食料にされるだけ、って可能性も考えたけど、武井の妹が恐らくまだ生きていそうなところを見るとそうでもないのか。

結構椿鬼みたいな感じかも分からんな。。。🤔 吸うのは血ではなく霊力な気がするけど。でも夜行が菜々緒を、歴代の椿鬼が正妻ではなく血袋となる側妻を愛するような、そんな相手を大事にした上での摂取ではないんだろうな……_:(´ཀ`」 ∠): 性的に搾取されていないかも心配過ぎる。

菜々緒の額にある妖印も結局何なんだろうな。。。

 

 

“五大呪術”が楽し過ぎる!!!! 和風ファンタジーひゃっほい!!!!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

どんどん和風ファンタジー設定が練られて表出してきて楽し過ぎる……そうなの女性向けでのこういうガッツリファンタジーモノを求めていたの……(。-_-。)

そしてそのどの才能もなさそうな菜々緒というwwww まさかのwwwww

……いや、これから分かっていくことなんだろうな〜( ̄▽ ̄) むしろ霊力がどエライあってもそれですぐに上手くならないところにこの作品への好感度がさらに上がる✨

果たして菜々緒の才はこの五大呪術の中にあるのか……だとしたらどれなのか……それとも意外とこの中にはないのか……本当に楽しみです。今のところお料理と術を組み合わせたもので新たな呪術を生み出せるのでは? て思ってるけどwww

あと、菜々緒のぼた餅をみんなが喜んでくれるとこちらもうれしい☺️

 

 

私の推し候補・翠天宮沙羅様の登場!!!! ひゃっほい!!!!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

そして無事推し確定です……ありがとうございます☺️ 元々マンガの方のキャラビジュで「あっ絶対好きな雰囲気だ(真顔)」と予感してはいたんですが、清楚な女性という雰囲気ででもめちゃくちゃ強くて二つ名が【皇國の詩姫】なのもカッコイイし「自分より強い人とじゃないと結婚しない」って言ってるのもいい女過ぎるし部下達からめちゃくちゃ慕われてて本人も部下に「何があっても必ず私が守るよ」と言ってたり部下を庇って負傷してたり自分がもし結婚して退職なんてしたら部下達だけを戦場に行かせることになる……て気にしてたりでマジで部下思いだしその上緑川蓮太郎さんが大好きだと!!!!!!(※ここまで早口) はいこんなんめっちゃ好きに決まってます😇

マジでみんなの高嶺の花って感じで一途に片想いしてるのがさ〜特にたまんなくて……(。-_-。) 菜々緒や藤堂マリアに愚痴こぼしてるのがめちゃくちゃ愛おしかった💕

 

しかしそのハードルはあまりにも高く……www

蓮太郎さん自分がモテないと思っててもうあきらめの極致で噛姫と契約してるのもあまりにも不憫過ぎる( ̄▽ ̄;)

沙羅さんが「蓮太郎さんモテるのに」って言ってたのが沙羅さんが蓮太郎さん大好き過ぎるあまり勘違いしてる線も一応考えてはみたんだけど、夜行も「モテるのに」と言っていたので本当にモテてはいたんだな……。え、こんなかわいそうなモテ男いる?(真顔)

蓮太郎さんが噛姫と一生独身を条件に契約してたのは知ってたけど、まさか自分はモテなくてどっちにせよ一生独身だろうみたいな悟りからやってるとは思わなかったwwww 普通に皇都を守る為にというか自分は皇都と結婚したようなものだからみたいなそういう覚悟からかと思ってたら違うんかいwwwww

 

個人的には、沙羅さん応援しちゃうんだけどな〜。。。でも今のところ本当に片想いという感じだし噛姫はおるし夜行が蓮太郎と噛姫のやり取りを「痴話喧嘩」という言い方をしていたのも気になるし……。あと、公式SNSで先のことちょっと察するところがあったりするんだけど、沙羅さん別の人と一緒になる可能性もある……? とか、ちょっと思わなくもなかったりして(※恋愛描写があったワケではありません。ただ、作品によっては沙羅さんとその人の組み合わせもあり得るんだよな、と一応考えてみただけで。。。)。

ただ、蓮太郎さんが噛姫と契約したことでその噛姫を調伏できるほどの気概と実力を持った女性が、沙羅さんだけに絞られたんですよね。

調伏できるとしたら本当に沙羅さんぐらいだと思うんで頑張ってほしい。そう、ワンチャン。狼だけに。←

 

あとは言霊使うのも格好良かったな~✨ 声がきれいで、そして言霊を使うということでの歌姫、ではなく詩姫。うーんカッコイイ(。-_-。)

あとは“憑依”も得意とのことで、これ最初聞いた時「憑依する側……? される側……?」と宇宙猫状態になっていたんですがww、どうやら自分の身に何かを憑依させるということのようです。いつかコレ使うシーンも来るのかな楽しみ💕

 

藤堂マリア様も大好き!!!! こんなん憧れないワケないやん!!!!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

……とはいえ、嫁入りしてものすごく苦労してた時期があったようで、本当にキツかっただろうなと……_:(´ཀ`」 ∠):

 

それでも

『この私が陰陽寮に戻ってきてやる。その代わり、私が無事に離縁と子育てできるよう、何もかも取り計らえ、眼帯たぬき親父……っ!』

と言えるのがやっぱり格好良くて……‼︎‼︎

あのひっどい男尊女卑の家から自分だけでなく子ども達も連れて逃げたこと、自分に実力があることを自覚してて利のある交渉……交渉? ……脅迫な気がしてきた……www をしていること、何もかもが格好いい。

それでいてこんなに強いマリア様でもボロボロにするのが男尊女卑による抑圧、いや弾圧で(完全に心が壊れる前に逃げ出せて本当に良かった……)、皇國の今後を守る為にどうしても霊力の高い子孫を残すことは必須だけれど、結婚というものがどれだけ綺麗事ではないかもしっかり描いてくれるよなぁ、この作品……。本当に夜行と菜々緒のような、傷だらけでも愛し合った結婚というのはほとんどないのだと改めて思い知らされます。

この方の場合五大呪術ではなく筋力がすごいらしく、それもまた格好いい。夜行の腕が折れるかと思ったエピソードもっとくわしく。←

「琴美姫」も元気そうでよかったです~✨

 

黒条卑弥子様もとっても素敵。何より五行結界を張ったご本人というのがすごい……生ける伝説とはまさにこのこと……。

チャーミングなおばあちゃんという印象がありそこも素敵だし、でもあの夜行が「おばあちゃんなんてとんでもない」と畏怖と尊敬を抱いていそうなのもすごくいい。こういう幹部キャラにおばあちゃんがいるのもうれしいな~✨

『傷モノの花嫁』は惚れ惚れするほど格好いい女性がたくさん出てきてくれてそれもうれしい(。-_-。)

 

 

白蓮寺の里については思うところが。今回菜々緒と里で面識のある宗佑兄さんが出てきたワケですが、彼は里をとっくに出た身。

前回の香代さんも白蓮寺の出身でありながら傷モノである菜々緒を本気で案じていました。

それで思ったんだけど、白蓮寺の里って多分あの古臭い悪習にうんざりした人は出て行って、それをおかしいと思えない人は残り続ける……蠱毒そのものみたいな村なんだなと。

蠱毒は同じ壺の中で蟲同士に共喰いをさせてくワケだけど、異物と認識したモノを徹底的に虐め、自分達が正常だと寄せ集まってせせら笑う様はひとつの大きな醜い化け物のようです。

マジでこの里飯がウマイ以外取り柄ないんだなー……菜々緒も白蓮寺にいい思い出がほとんどない割に白蓮寺の料理には抵抗ないぐらいですからね。飯は偉大だ( ̄▽ ̄)

 

 

今回は先程書いた女性陣以外にも隊長格が大分出てきてめっちゃテンション上がりましたねー!!! 少年バトルマンガでアガるやつ……‼︎‼︎ 私的には結界師とか鬼滅の刃とか(笑)。

先程の女性陣以外にも触れておきましょう。

 

◯桃ノ井亜門
かなりの合理主義という印象。菜々緒への詰問は夜行同様私も腹立ったけどww、だからこそ浅草で菜々緒救出に賛成もしてくれたしな……という感じ。皇國を守る為だもんな、一応。……そして分かってる……どうせコイツのことも好きになるんだろ……‼︎‼︎www

◯菊大路一成
とうとう「三馬鹿」というワードが飛び出しましたが、バカというよりはバカみたいに強い、という褒め言葉でもあったご様子。でもバカでもあるのだそうwww
まさにその“バカ”を体現してそうなのがこの一成(※失礼)。気持ちのいい奴という感じで好きでした。
個人的には結婚だけが幸せじゃないと思ってるんで、夜行と手合わせやってる時に菊大路家の人達がたくさん応援してくれてて充分幸せじゃないかと思うんだけど、まぁこの時代観だし陰陽家は跡取り必須だし、気にしちゃうか……そうか……( ̄▽ ̄;)
さっきも書いた通りいい奴だし嫁さんできたら全力で大事にすると思うんで、いつかいい人できますように!! できるよ!!! と、エールを送っております( ̄▽ ̄)
三馬鹿のあと2人がバケモノ並みの強さなのは間違いなく、そこに必死に食らいつく様も愛おしいですね。カッコイイです。

◯京極零時
三馬鹿最後の1人。……う〜んコレは確かに女性のみなさんやめておきましょう!!!(声を大にして)
まさかのギャンブラーという“本当にやめておいた方がいい男”来ました……こ、コレは本当にやめておいた方が身の為……www
でも、妹の小雪ちゃんがしっかりしててマトモだったので家庭環境が良くないワケではなさそう?🤔 いいブレーキ役になってくれてそうですね。あと、女性の戦闘専門隊員が出るとアガりますね〜(。-_-。) 小夜子さんは戦闘向きではないし、沙羅さんマリアさんはめちゃくちゃ戦闘員だけど隊長でもあるので、隊長じゃない女性戦闘要員だ〜と何かテンション上がっておりました(笑)。
話は兄に戻しまして、どうやら次回は夜行との共同戦線になりそうで、これも楽しみ(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾ 彼が具体的にどんな力を使うのか全然知らなくて……‼︎‼︎
あと、零時は「夜行はお嫁さんを攫われたばかりでそれどころじゃないだろうけど、俺は少し浮かれていた」と言って(書いて?)いて、一応夜行の心情に想像は巡らせられるようでそこは思いがけず安心したし、この不謹慎にも浮かれられるのは彼が強者だからこそだろうなぁ……と思いました。傲慢な思い違いではなく「自分と夜行なら夜行のお嫁さんを取り戻せる」って確信してるからこそなんじゃないかな。うおーアガってくるぜ(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

 

あと書いておきたいのが、栗宮日向。隊長ではありませんね(笑)。

でも、今回鷹夜を刺した朱鷺子に「子は親の所有物じゃない」と言って朱鷺子の手を払いのける姿が、2巻で菜々緒がしのぶをビンタしたシーンと重なって「あぁ、鷹夜にはこの子だ」って思えたんですよね。今決して恋愛関係にある2人ではないけれど、人として信頼関係にあって、肩の力を抜いて話せるところもあって。最高の女性じゃないですか。個人的には鷹夜が一応上司なのに雑な扱いしてるところも好きです、「振ったら起きる」って何www

日向さん、鷹夜のマザコンをイジってはいたけれどww、そこに嫌悪感があるって感じではなかったし、鷹夜がお母さんのことで生き辛いのを分かってたんだろうな。。。

でも実は私、この子のこと疑ってた時期があったんですよねぇぇぇ……!!!(汗)

マンガでこの子のキャラビジュ、ちょっと猿に似てるところあって、それで猩々と繋がってるんじゃないかってつい疑ってしまってたんだけど、どうやらこの様子だと違いそうです。マジすいません(菓子折りを持参しながら)。

 

 

あとファンタジー好きとしては、花火が結界を強固にする儀式となっている、というのがアガりましたねぇ……!!! もしかしたら本当に花火にそういう意味合いが込められていた可能性もあるんですが、友麻先生の錬るファンタジー設定もやっぱアガるな〜と改めて思いました(笑)。

 

 

そんなワケで『傷モノの花嫁』、今回も楽しく駆け抜けました(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾

皇都最大(少なくともこの本編内だと)の危機に果たしてどう立ち向かっていくのか……。楽しみに待ちたいと思います。「今まで小説出るペースは年1もしくはそれ以上だったし、気になるところで終わってるけどのんびり待つことにしようかな~」と思っていたら、なんと9月には続きが出るとのこと!!!

う〜んこれは楽しみです(。-_-。) 毎巻うっとりするほどの美麗イラストですが友麻先生曰く「3巻とは対になる構図」とのことでそれも楽しみです✨

ではそんな気になる次回、またお会いしましょう!!!

 

余談。
菜々緒は好きだけど夜行の惚気話を延々聞かされる蓮太郎さんに心から同情します……( ̄▽ ̄)

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